独島知ってもらう、大学生が世界を走る１年の旅へ

【ソウル１３日聯合ニュース】独島（日本名：竹島）は韓国の地だと知ってもらおうと、若者６人が自らの足で世界各地を走る３６５日間の世界一周の旅に出る。
　ソウル大学のサークル「Ｇ．Ｔ」メンバーからなる「独島レーサー」は１３日、独島広報活動を行う世界縦断マラソンの旅を光復節（日本植民地支配からの解放）前日の１４日にスタートすると明らかにした。１３日にソウル大学で壮行式が行われ、翌日に米国行き飛行機に乗り込む。

独島レーサーは２００６年にもオートバイで世界横断し独島広報活動を行っている。今回はその第２期となる。米サンフランシスコから出発し、南米、アフリカ、欧州など世界３０カ国あまりを１年かけて訪れる予定だ。１０カ所余りの都市で同胞や韓国人留学生、現地住民らとともにマラソンをし、独島を知らしめる。韓国の伝統芸能サムルノリやテコンドー演武なども計画している。また、各地の大学で現地の大学生が参加する独島関連セミナーを開いたり、独島を竹島と表記した機関を直接訪れ表記訂正を求める予定だ。　

　独島レーサーは今年１月から本格的な準備を進めてきた。走る練習をしたりサムルノリを習ったりする一方で、海外でのセミナー準備や約２億ウォン（約１５５０万円）と見積もる旅行費の後援要請にも飛び回った。独島広報に必要な知識を蓄積するため関連書籍を読み込み、専門家の保坂祐二・世宗大学教授にも教えを請いに行った。また、海外でのイベントに備え、国内でも独島リレーを３回開いた。ソウル～独島リレー中には１人が交通事故で死亡するという悲しみもあったが、残りのメンバーは仲間の分までやり遂げることを誓い合い、準備を続けてきた。

　メンバーは、海外で出会った人たちが「大韓民国といえば独島」と自然に発想するようになることを願っている。そのため、独島は韓国領土だとただ強調するのではなく、「韓国には独島という美しい島がある」と知ってもらい、韓国と独島が自然と同時に思い浮かぶようにするという戦略だ。メンバーのハン・サンヨプさんは、「期待と同時に恐れも大きいが、意志を強くもち懸命に取り組めば、多くの人の心を動かせるはず」と覚悟を語った。