外国人１００万人時代…１０年で５０％増

２４日午前、法務省出入国・外国人政策本部情報分析課のモニターに、前日１日の間で増加した滞在外国人数（入国外国人数から出国外国の人数を引いたもの）である２０８７人を既存の数に加えたところ“１０００２５４”という数字が出た。

初の外国人１００万人時代に入ったことが確認された瞬間だった。

チェ・キョンシク情報分析課長は「昨日、１００万人に１８００人ほど足りなかった。最近、通常１日に約４００人の滞留外国人が増えるので、１００万突破にもう少しかかるものと予想していたが、昨日、観光客の入国が多く、思ったより早く達成した」と話した。

◆“多人種・多文化社会”に＝外国人１００万２５４人には旅行客、研修者はもちろん不法滞留者まで入っている。韓国にいるすべての外国国籍者が含まれるのだ。この数は韓国の住民登録人口（４９１３万人）の２％にあたる。このうち長期滞在外国人（登録外国人）は７２万４９６７人。残りは９０日以内の滞留だけ許可された短期滞留者だ。

国籍別では中国人が４４万１３３４人（４４％）と最も多く、米国人（１１万７９３８人、１２％）とベトナム人（６万４４６４人、６％）が後に続いている。中国人の中には１５万人以上の中国同胞が含まれている。

法務省統計によると外国人増加傾向は著しい。１９９７年には３８万人にすぎなかった。２００５年に７４万人を突破し、今年１００万人時代を開いた。１０年で２．５倍増加したのだ。

最近はますますその勢いが激しくなり、昨年７月末（８６万人）から１年間だけで約１５％増えた。結婚移住者は２００２年３万４７１０人から１０万４７４９人で５年間で３倍増加した。永住資格者は同期間に６０２２人から１万５５６７人と２．５倍増えた。

秋圭昊（チュ・ギュホ）出入国・外国人政策本部長は「韓国社会が急速に多人種・多文化社会に変貌していることを象徴するもの」とし「国連が最近、韓国人のいきすぎた純血主義を指摘したが、制度と慣習の変化が伴わなければならない状況だ」と述べた。

◆不法滞留２２万人＝１００万人のうち２２万５２７３人は不法滞留者に分類されている。１０年前（１４万８０００人）に比べて５０％以上増えたのだ。中でも中国人が約１０万２０００人（韓国系は３万７０００人）で最も多い。次はフィリピン、ベトナム、タイの順で多い。

法務部は１日から年末まで集中取り締まり期間とし、不法滞在者に対する出国措置をしている。秋本部長は「人道的側面を考慮し、罰則金を免除したり再入国を許容したりする方法で、自ら出国するよう誘導している」と説明した。

◆登録外国人＝国内で９１日以上滞留するための査証（ビザ）を持っていて出入国管理事務所に登録をした外国人を意味する。このうち居住（通常２年間）、永住資格を持った外国人は１２万９０００人だ。結婚移住者もこれに当たる。

イ・サンオン記者