カナダの韓国人学者開発エイズワクチン、臨床実験へ

【トロント１日聯合ニュース】カナダ・オンタリオ州ロンドン市にあるウェスタン・オンタリオ大学の韓国人科学者、姜七竜（カン・チルヨン）教授のチームが開発したエイズワクチンが、動物実験をパスし人間に適用する準備を終えたと、カナダの公共放送ＣＢＣが１日に報じた。米食品医薬品局（ＦＤＡ）がこのワクチンに対し、人間への毒性実験と２段階の臨床実験の実施を間もなく許可することが予想されるという。
　２０年にわたりこの研究に携わってきた姜教授は、同放送とのインタビューに対し、３つの実験に成功すれば１０年以内にエイズ治療薬の完成を期待できると答えた。姜教授は韓国企業と、研究基金作りとワクチン商業化に向けオンタリオ州ロンドン市に事務室を開設することで合意し契約を交わした。

　２００８年の国連報告書によると、２００７年現在、３３００万人がエイズウイルス（ＨＩＶ）に感染しており、同年には２００万人がエイズ関連の病気で死亡した。これまで１０種類余りのワクチンが開発され動物実験が行われたが、人間に対する臨床実験はごくわずかだった。２００７年に大手製薬会社が開発したワクチンも臨床実験で失敗している。