韓米首脳会談前のＩＣＢＭ発射可能性低い、韓米当局

【ソウル９日聯合ニュース】韓米情報当局は、今月中旬の李明博（イ・ミョンバク）大統領の訪米期間中に北朝鮮が大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）を発射する可能性は低いとみている。政府中核当局者が９日、聯合ニュースの電話取材で明らかにした。
当局者は、北朝鮮は先ごろ平安北道鉄山郡東倉里に長距離ミサイル発射台を設置し、近隣の建物でミサイルの組み立てや点検を進めているものと把握されたが、まだ発射台にミサイルを設置していない状態だと説明した。ミサイルを発射台に設置した後に液体燃料を注入せねばならず、一般の燃料より爆発の危険も高いことから、設置と燃料注入には相当期間がかかるものと見込んでいる。その上で、「北朝鮮が長距離ミサイル発射を韓米首脳会談（１６日）前後に合わせるのは難しいというのが政府当局の判断」だと伝えた。

一方、青瓦台（大統領府）外交安保ラインの中核参謀は同様の見方を示しながらも、北朝鮮がミサイル発射準備などを予想以上に迅速に進めているため、今月中旬の発射の可能性も念頭に入れて徹底的に備えていると強調した。