「盧前大統領は自ら投身」警察が捜査終結

【昌原５日聯合ニュース】慶南警察庁が５日、盧武鉉（ノ・ムヒョン）前大統領は慶尚南道金海市・ポンハ集落の自宅裏山にある「ミミズク岩」から４５メートル下に飛び降り亡くなったとする最終捜査結果を発表し、捜査の終結を伝えた。
　発表によると、盧前大統領の投身時刻は随行警護官が指示を受け近所の寺院「浄土院」に向かった午前６時１４分から１７分の間で、岩の下で発見された時刻は午前６時５１分ごろだった。直接的な死因は頭蓋（ずがい）骨骨折など頭部の損傷、多発性骨折、内部臓器損傷などだった。

　盧前大統領に随行した警護官については、側での警護に失敗した責任はあるものの、故意でないため刑事処罰はしないと説明した。この随行警護官と現地の警護指揮権を持っていた警護部長は、５日に辞意を表明したとされる。

　警察は当日の自宅内部状況と関連しては、「盧前大統領は権良淑（クォン・ヤンスク）夫人、息子の建昊（ゴンホ）氏らと一緒におり、権夫人は盧前大統領が書斎にあるパソコンのキーボードを叩く音を聞いたと供述した」と伝えた。ただ、権夫人が盧前大統領に同行しようとしたとする一部報道は事実と異なるという。

　警察は今後、捜査本部を解散する代わりに５人で構成された専門担当チームを構成し、信ぴょう性のある情報や資料が提供されれば追加捜査を行う方針だ。

　一方、警察は最終捜査結果発表に先立ち、盧前大統領の逝去当日の姿が映っている５２秒ほどの監視カメラ映像を公開した。逝去前日に盧前大統領夫妻と建昊氏が自宅内の庭園を散策する姿、当日に盧前大統領が自宅を出て待機していた警護官とあいさつを交わし出発する姿、警護車両が岩から飛び降りた盧前大統領を乗せ病院に向かうようすなどが映されている。