ドラマ制作費に占める出演料、日本より断然高い

【ソウル１６日聯合ニュース】韓国はドラマ制作費に俳優への出演料が占める割合が日本よりはるかに高く、ドラマの競争力を落とす要因になっているとの見方が示された。韓国放送映像産業振興院が１６日、韓日のドラマ編成、視聴状況、制作環境を比較分析しまとめた報告書を明らかにした。
　それによると、韓国は出演料が制作費の６割ほどを占めているのに対し、日本は２～３割水準だった。大物俳優への出演料も、韓国は制作費の１割を超えるが、日本は１割以下だ。報告書は、高すぎる出演料が全体の制作費を膨らませ、収益を悪化させる主因になり得ると指摘、客観的データなどに立脚した合理的な出演料算出システムを導入すべきだと提言した。

　また韓日ドラマの編成を比較した結果、韓国ドラマが週２回１４０分で１６話または２４話編成なのに対し、日本は週１回４６分、１０～１２話編成が一般的だった。報告書は、国内の視聴率を高めるには韓国の週２回編成が適しているが、グローバル競争力をつけるには日本のように週１回編成、放送時間縮小、事前・準事前制作を検討すべきだとしている。

　また、日本では大半のドラマが半年～１年前から企画を始め、半分ほどを制作してから放映に入っており、韓国の現場のように放送時間に追われて撮影する状況はあまり見当たらないと指摘した。さらに、日本のようにプロデューサーと現場ディレクターの業務をきちんと分け、ドラマの企画力を高めると同時に制作の中身をより充実させる必要があるとした。