就任１年の李大統領、就任式時のネクタイで出勤

【ソウル２５日聯合ニュース】李明博（イ・ミョンバク）大統領は就任１周年を迎えた２５日、普段よりやや遅い午前８時１０分ごろ青瓦台（大統領府）官邸から金潤玉（キム・ユンオク）夫人に見送られ本館に出勤した。
　１０年ぶりの政権交代を果たした李明博政権の発足１周年だが、最近の経済危機状況などを考慮してか、執務室に入った李大統領の表情は予想以上に粛然としていたと、参謀らは伝えた。執務室で日程報告を受けた李大統領は、すぐに金融市場の動向や見通しなど各種懸案に関する報告書に目を通し、午前１０時ごろに就任１周年を記念する拡大秘書官会議を主宰した。

　会議出席者によると、李大統領は１年前の就任式時と同じ薄いブルーのネクタイを締めており、就任当時の「初心」に戻り新たにスタートを切りたいとの意志を象徴的に表したものと受け取れる。

　李大統領は会議出席者らと内部の食堂で昼食をともにし、１周年記念行事に代えた。この日は特別な外部行事や面会日程もなく、午後も通常と変わりなく忙しい日程をこなす予定だ。李大統領はまた、通常火曜日の午前に行う閣議をこの日の夜に主宰し、政権発足後の１年間を評価するとともに今後の国政システム改善案について閣僚と意見を交わすものと伝えられた。

　青瓦台関係者は、「最近のさまざまな厳しい状況を考慮し、就任１周年と関連した特別な記念行事はまったく準備していない。大統領も静かに過ごすのが望ましいと考えている」と話した。