姜大使「これ以上人質殺害するな」

政府が韓国人人質２１人を拘束しているタリバン武装勢力と事実上の直接交渉を開始した。テロ集団の直接交渉は国際基準には合わない。直接交渉の核心目標は３人目の犠牲者を防ぐための苦肉の策だ。

青瓦台（チョンワデ、大統領府）の千皓宣（チョン・ホソン）報道官は１日、「人質解放のためアフガン政府との協力が最も重要だが、政府と拉致団体も直接・間接的に接触している」と述べた。タリバン側と政府が直接交信を通して双方の立場や要求をやり取りしていることを示唆したのだ。

タリバン側が自ら設定した交渉時限が過ぎた後、見せしめのため人質を殺害しているため、人質の安全確保レベルで直接交渉が避けられない、というのが外交消息筋の説明だ。

姜声柱（カン・ソンジュ）アフガン駐在大使は３１日、公館に電話をかけてきたタリバン交渉責任者と通話した。姜大使は電話で「タリバン側が要求する人質と収監者の対等交換は韓国政府の権限ではない」と伝え、「これ以上人質を殺害してはならない」と訴えたという。

チョン・ヨンファン記者