「清潭洞ウェディング街」に押し寄せる中国の富豪（１）

　１９日午後、ソウル清潭洞（チョンダムドン）のウェディングドレスショップ。 カーテンが開かれ、ドレス姿の新婦が現れると、もうすぐ新郎になる男性が感嘆の声をあげた。 「真漂亮（本当に美しい）」。２人は来年春に結婚を控えている中国人のリ・ウルンさん（３８）とワン・イさん（２５）。 ウェディング写真の撮影のため１８日、３泊４日の日程で韓国を訪れた。

２人はこの日、清潭洞（チョンダムドン）の高級美容室でヘアスタイルを整えた後、化粧を受け、ドレスショップで３種類のウェディングドレスを借りた。 江南区新沙洞（カンナムグ・シンサドン）のスタジオで写真撮影をし、この過程をＤＶＤに録画するまでのパッケージが５００万ウォン（約３５万円）。

ウェディングツアーを扱うウェディング業者オトゥウェディングのマ・ソクホ・チーム長は「新郎は年収が５０００万ウォンを超え、新婦と共稼ぎをする」と伝えた。 マ・チーム長は「中国の富裕層の間ではヨーロッパに行って写真を撮影するのが流行だったが、最近は韓国がウェディングツアーによいという噂が広まっている」と説明した。

ウォン安で中国人観光客が増えているのを受け、清潭洞のウェディング業界が中国人の婚約中のカップルの誘致に乗り出した。

◆政府・業界が協力＝ウェディングツアーの高付加価値を狙って政府と関連業界は本格的に中国人予備夫婦の誘致に動き出した。 財団法人の韓国訪問年委員会は２２日、北京で「韓国結婚観光商品説明会」を開く。 韓服（ハンボク）デザイナーのイ・ヨンヒ氏、ウェディングドレスデザイナーのパク・ソヨン氏、ウェディングコンサルティング会社オトゥウェディングなどと共同で開催する行事だ。 中国メディアを集めてファッションショーを開き、現地旅行会社と商品開発について話し合うことにした。