増える‘バンコク族’…ゲーム・テレビが売れる（１）

景気の悪化により‘バンコク’ビジネスが熱い。外出せずに部屋の中にこもっている俗称‘バンコク族’が増えているためだ。‘バンコク族’とは、韓国語で‘バン’(部屋)に‘コク’（じっと）閉じこもっている姿を示したもの。

ゲームやテレビ、携帯音楽プレーヤー、オーブン、冷蔵庫は、家でごろごろする彼らには無二の友だちだ。不景気の中でもうまくいく業種があるのは幸いだが、遊んでいる人が増えたためならばちょっと寂しい。

若い層にとって暇つぶしであり大きな安らぎはゲームだ。ショッピングや外食を減らし、旅行計画をキャンセルする代わりに、ビデオやオンラインゲームを楽しむ。国内で先月２５日に商用サービスを開始したＮＣソフトの新作‘アイオン’は不況のおかげで売れ行きが伸びている。４年間に２５０億ウォン（約１億７３５０万円）をかけて開発したオンライン大作ゲームで、同時アクセス数が１５万～２０万人に達するほど人気を集めた。

金融危機の震源地である米国でもゲームの人気は急上昇している。日本の任天堂の家庭用ゲーム機、‘Ｗｉｉ’は米国市場進出以来、先月に最大の販売台数となる２０４万台を記録した。前年同月比で２倍以上の伸びとなった。マイクロソフトの‘Ｘボックス３６０’（８４万台）やソニーの‘プレイステーション３’（３８万台）も前月より２倍以上売れた。市場調査期間のＮＰＤは、「１０月にビデオゲーム機とタイトル販売量が前年同月比で３５％増えた」と話している。