「メイド・イン・コリア」１２７品目が世界シェア１位

世界で使われている高光沢シートの１０個に８個はＬＧ化学のような韓国企業が作ったものだ。世界市場でシェア８６％と圧倒的な１位だ。もともと世界一だった日本を追い抜いた。いまでは米ゼネラルエレクトリック（ＧＥ）、ワールプール、独シーメンスなど世界有数の家電メーカーはほとんど韓国製高光沢シートを使う。

知識経済部が１１日に明らかにしたところによると、世界シェア上位の‘世界一流商品’のうち高光沢シートのように世界シェアが１位となった製品は１２７品目だった。韓国製ＤＲＡＭ（シェア４９．１％）、液化天然ガス運搬船（８０．５％）、ＴＦＴ−ＬＣＤ（３８．５%）などが世界１位を占めた。ビデオテープ（８５．０％）は世界市場をほぼ独占した。カジノで使うモニター（６０．３％）、海水淡水化設備（４３．０％）、自転車用シューズ（３４．０％）、オートバイ用ヘルメット（３２．５％）も韓国製品が世界で最も多く売れており輸出に貢献した。

企業別では現代重工業と三星（サムスン）電子がそれぞれ世界１位の品目を２６種類保有していた。現代重工業は各種船舶とエンジン、掘削機などが１位で、三星電子はＤＲＡＭ、冷蔵庫、エアコン、ＣＤＭＡ携帯電話などだった。次いでＬＧ電子が１３品目、ＬＧ化学が１２品目の順だった。知識経済部はこの日５６品目を‘世界一流商品’に追加指定した。▽錦湖タイヤのＦ３レース用タイヤ▽サムスン電子の超小型携帯電話基地局▽現代重工業の深海原油生産設備などだ。

世界１位の商品が増えたからとよろこぶものでもない。知識経済部の統計と異なり、韓国の世界１位の製品が中国などに押され減っているとの調査結果も出ている。先月韓国貿易協会傘下の国際貿易研究院が発表した報告書によると、２００６年に韓国の世界１位品目の数は２００２年に比べ１０％ほど減っている。

こうした違いが生まれたのは、調査方法と引用した統計が異なるため。貿易研究院の報告書は国連統計を分析したものだ。毎年同じ品目について世界１位がどの国の製品かを調査する。これに対し知識経済部は毎年数十種類ずつ一流商品を指定しながら、このうち世界１位がどの品目かを調べている。一流商品の数が増えたためシェア１位の品目も増えることになる。このため知識経済部の統計は実際に国産製品の輸出競争力が向上されたかを判断するには適切ではないという指摘が出ている。

知識経済部が選定した世界一流商品は、２００６年に５２３品目から昨年は５８４品目に１１．７％増えており、このうち世界市場でシェア１位の製品は１２１品目から１２７品目と５％の増加にとどまった。