今晩北京では「キム・ヨナシンドローム」

フィギュアの妖精ことキム・ヨナ（１８、軍浦スリ高）が、６日に北京で開かれるフィギュアスケートグランプリシリーズ第３戦中国杯に出場する。

キム・ヨナと日本の安藤美姫を除くと、今回の大会には個人最高点数が１３０～１７０点台の選手らが出場する。安藤も第１戦ではキム・ヨナに２０点以上（キム・ヨナ１９３．４５点、安藤１６８．４２点）引き離されており、キム・ヨナの優勝は規定事実のように受け止められている、

実際、キム・ヨナも今大会よりは年末のグランプリ最終戦での優勝が目標だ。過去２シーズンで最終戦優勝を決めているキム・ヨナが今回も優勝すれば、グランプリ歴代最多連続優勝タイ記録となる。その目標への道で必ず超えなくてはならない山は‘ライバル’である日本の浅田真央だ。

浅田は今シーズン、強力な新コーチを得た。世界的な名指導者であるロシアのタチアナ・タラソワだ。ナタリア・ベステミアノワ（８８年カルガリー大会アイスダンス）、アレクシエ・ヤグディン（２００２年ソルトレーク大会男子シングル）、荒川静香（２００６年トリノ大会女子シングル）など、タラソワの教え子が獲得した冬季五輪の金メダルだけでも９個に上る。また世界選手権と欧州選手権での優勝者は４０人に達する。国内でも２００６～２００７シーズンを控え、タラソワをキム・ヨナのコーチにするべきだとの声が出ていた。

大韓スケート連盟のイ・ジヒ審判理事は、「村主章枝に押されていた荒川がタラソワに師事した後に出場した２００３年の世界選手権は忘れられない。整った振り付けと急成長した表現力に審判は驚いた。それがタラソワの特技だ。タラソワをコーチにした浅田がこれまで指摘されていたルッツジャンプと演技力の問題をどのように解決したのか気になる」と話している。

浅田は現在日本でメディアとの接触を避けてトレーニングを行っている。浅田のシーズン初大会は１３日にフランスで開かれるグランプリ第４戦のエリック・ボンパール杯だ。ドビュッシーの‘月光’とハチャトゥリアンの‘仮面舞踏会’をそれぞれショートとフリーの曲に選んでいる。