「カルビの味に魅せられた」　ドバイＴＶがソウルで撮影

「アラブ人は韓国の牛肉カルビ料理が好きだということを知っていますか。ヤンニョム（合わせ調味料）で味付けされたカルビは中東でヒットしています」。

最近韓国を訪問した中東圏の‘国民料理士’オサマ・エルサエドさん（４８）。 彼はアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）国営放送「ドバイＴＶ」の人気料理番組「オサマと一緒にもっとおいしく」を進行するスター料理士だ。この番組はアラブ圏２２カ国で放送されている。 厨房機器の広告モデルとしても活動している。

「昨年１２月に私の番組で蔘鶏湯（サムゲタン）とカルビ・石焼きビビンバ・ワカメスープなど韓国メニューを紹介しましたが、評判が非常によかった。 それで今回、韓国料理特集番組を制作するために来ました」。

「アラブ人は韓国料理を好みます。 カルビは特に人気です。 ニンニクとショウガ、砂糖などから生まれる味にはみんな驚いています」。

彼はドバイで見た韓国ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」が印象的だったという。「韓国料理は心が込められている。 キムチでもよく熟成した塩辛や良質の塩を使う。 ファストフードとは違い、時間をかけて料理をつくる良い伝統を今でも持っている。 そういう点が素晴らしい」。

韓国観光公社の招待で訪韓したエルサエドさんは、ドバイＴＶが制作する韓国料理・観光特集の撮影を行った。 国営放送で外国の料理や文化を詳しく紹介するのは異例だ。 韓国に対する現地の関心がそれだけ大きいということだ。

今回の訪韓期間中、特級ホテルおよび仁寺洞（インサドン）・江南（カンナム）の主要観光地、韓国伝統料理店、農水産物市場、南怡島、ロッテワールド、エバーランドなどで、自分が作った韓国・中東料理を紹介する。

彼にとって韓国料理は今後の韓流を率いる‘商品’だ。 「韓国料理は世界に通用する商品性を十分に備えている。 ドバイでも韓国レストランへ行く現地人が増えている。 鶏カルビや魚のチョン、餅がヒットしそうだ」

エルサエドさんは「韓国と中東の食品交流に積極的に取り組みたい。中東の料理を韓国人に積極的に紹介するプロジェクトを構想している」と明らかにした。

彼はククス（麺）を韓国料理の国際化の筆頭に選び、「ククスは中東料理と組み合わせて良いフュージョンメニューになりそうだ」と話した。