＜中国輸入菓子＞もしやこの菓子も？

中国から輸入された菓子にもメラミンが検出されたと伝えられると、中国産菓子に対する市民の不安が大きくなっている。

政府は「（検出された量が）危険な水準ではない」と説明する。しかし政府がメラミンが検出された２件と同じ粉ミルクを使って作った製品の生産・流通状況を正しく把握できず、市民たちの不安は消えずにいる。

◆「不安だ」＝２４日、食品医薬品安全庁がヘテ製菓「米（ミ）サランカスタード」など２製品にメラミンが含まれたと発表すると、新世界（シンセゲ）イーマートなど主要ディスカウント店は該当の製品を一斉に売場から撤収した。新世界キム・デシク広報チーム長は「食品医薬品安全庁の発表があった後、消費者の懸念と安全を考慮し、該当の製品を陳列台からすぐ下げた」とし「中国産の乳製品を使ったほかの製品に対しても販売するかについて検討中」と話した。

◆「危険な水準ではない」＝国立毒性科学院チャン・ドンドク危害評価研究部長は「メラミンが１３７ｐｐｍ検出された米サランカスタードは、体重１０キロの子供が毎日６個以上、長期間食べ続ければ問題になる」と話した。「長期間、同じ菓子を食べる可能性は低いのでそれほど危険な水準ではない」と強調する。ｐｐｍは１００万分の１を意味する。１００万ミリグラムにある物質が１ミリグラム含まれていれば、これを１ｐｐｍという。

◆ずさんな輸入食品管理＝食品医薬品安全庁はメラミンが検出された２件と同じ粉ミルクを使って作った製品の生産・流通状況などを把握することができない。食品医薬品安全庁は「問題になった現地企業で生産されたすべての製品に対して事前予防のレベルで回収・廃棄措置を下した」と述べたが、回収・廃棄リストを提示することはできなかった。チェ・ソンラク食品医薬品安全庁食品安全局長は「現在、同じ原料を使ったほかの製品がないか確認中」と述べた。

ずさんな原産地表示も不安をふくらませている。原料の原産地を具体的に表示するのが原則だが、輸入先がよく変わる場合は原産地表示を「輸入品」とだけ表示することになっている。


キム・チャンギュ記者／イム・ミジン記者／中央日報　Joins.com