＜インタビュー＞ヒディンク氏「韓国Ｗ杯開催地に‘ドリームフィールド’建設」（２）

−−「ユーロ２００８」で奇跡の４強を演出した。

「魔法とか、秘訣とか言われるが、熱心にプレーした結果だ。 選手を分析し、一緒に走りながら、最上の選手らを選んだ。 私が選手に望むのはあふれるエネルギーと執念だ」

−−韓国もロシアも４強まで導いた。 ‘４強ジンクス’とも言われるが。

「限界はすべてにある。 重要なのは挑戦だ。 韓国・オーストラリア・ロシアは国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）ランキングを考えれば、４強でも大したことだと思う。 ４強で終わったと失望してはならない。 熱情と野望を持ち続けるのが重要だ」

−−弱体チームを選んで育てることに集中しているという声もある。

「私がチームを選んでいるのではない。 チームが私を選んだのだ。 私にも強力な優勝候補チームを預かりたいという欲はある。 しかしヨーロッパ舞台と国際舞台で４強に進出したということ自体が優勝に劣らないほどの勝利だ。 ロシアでは今サッカー選手を夢見る子どもたちが増え、サッカー教育への関心が高まった。 こういう変化は決勝に進出するのと同じくらい重要なことだ」

−−現在、韓国代表チームは不振から抜け出せずにいる。

「サッカーには常に起伏がある。 フランスやイングランドなど世界のサッカー強豪もうまくいかない時期がある。 重要なのは戦略と政策に忠実であることだ。 厳しい時に支持を送って前向きに応援をしてくれるファンが本当のファンだ。 選手らも全力で練習・試合に臨めば、いつか認められるということを銘記しなければならない」

−−年初に「ロシア代表チームを最後に引退するかもしれない」と話していたが。

「まだ分からない。 私にはまだ力が残っているので、みんなに‘意地悪い老人だ’と思われていないなら、続ける考えだ。 しかしサッカーでは１−２年先も分からないのが現実だ」