＜Ｗ杯サッカー＞崖っぷちの韓国、誰が救う？

韓国サッカーのエース孫興民（ソン・フンミン、２４、トッテナム）は危機を迎えた韓国サッカーを救うことができるのか。

シュティーリケ監督（６２、ドイツ）が率いる韓国代表（ＦＩＦＡランキング４４位）が１５日午後８時、ソウルＷ杯競技場でウズベキスタン（４８位）と２０１８年ロシアワールドカップ（Ｗ杯）アジア最終予選Ａ組第５戦（ＪＴＢＣ・ＪＴＢＣ３　ＦＯＸ　ＳＰＯＲＴＳ生中継）を行う。

この試合はシュティーリケ監督の未来がかかった重要な試合だ。イラン（３勝１分け、勝ち点１０）、ウズベキスタン（３勝１敗、勝ち点９）に続く組３位（２勝１敗１分け、勝ち点７）の韓国は、引き分けまたは敗れる場合、Ｗ杯本大会進出が厳しくなる。ロシアＷ杯アジア最終予選は各組２位まで本大会に直行し、組３位はプレーオフで勝ってこそ本大会進出が可能になる。

シュティーリケ監督は１４日、坡州（パジュ）代表チームトレーニングセンター（ＮＦＣ）で「試合の重要性をよく知っている。多くのものがかかった試合だ。２位を取り戻す」と述べた。

韓国は歴代対戦成績でウズベキスタンに９勝１敗３分けと圧倒している。しかし最近のウズベキスタン戦は苦戦している。シュティーリケ監督の就任後、昨年１月のアジアカップ８強でウズベキスタンと対戦し、延長戦の末２－０で勝った。その２カ月後に大田（テジョン）で行われた親善試合では１－１で引き分けた。ウズベキスタンは今回の韓国戦のために選手にチャーター機まで提供し、全面的に支援している。

韓国が頼る選手はＡマッチ５１試合で１７得点の「攻撃の核」孫興民（ソン・フンミン）だ。孫興民は足首の痛みを抱えながらウズベキスタン戦に臨む。孫興民は先月６日のカタールと予選第３戦の途中、右足首をけがした。その後、痛みを抱えながら所属チームのトッテナムで６試合に出場した。９月だけで４得点し、アジア選手では初めてプレミアリーグの月間ＭＶＰに選ばれたが、先月と今月は得点・アシストが一つもなかった。足のけがで抜けたハリー・ケインの穴を埋めてきた孫興民が疲労しているという声も出てきた。

まだ痛みが残っているが、孫興民は出撃の準備をしている。孫興民は１１日に行われたカナダ代表との親善試合には出場せず、コンディションを整えた。アジアカップのウズベキスタン戦で延長戦に２得点した孫興民は「毎試合ゴールを決めようと努力している。今回も良い結果をもたらしたい」と語った。

ハン・ジュンヒＫＢＳ（韓国放送公社）解説委員は「李庭協（イ・ジョンヒョプ、蔚山）、池東源（チ・ドンウォン、アウクスブルク）などトップのＦＷの得点力だけに依存するのは難しい。ファン・ヒチャン（ザルツブルク）も太ももを痛めて抜けた。サイドでプレーする孫興民の果敢な突破から得点にまでつなぐ役割が重要だった」と話した。

ウズベキスタンには韓国をよく知る選手がいる。ベテランＭＦセルベル・ジェパロフ（３４、ロコモティフ・タシュケント）がそうだ。ジェパロフは２０１０年から５シーズン、ソウル・城南（ソンナム）・蔚山（ウルサン）などでプレーし、Ｋリーグ１１０試合で２０得点・１６アシストをマークした。ジェパロフはウズベキスタン代表のセットピースの核心選手だ。

２０１４年の城南監督代行当時にジェパロフを主力選手として起用したイ・サンユン建国大監督は「左足で蹴るキック能力が高い。カウンターで仕掛けるウズベキスタンとしては、何とかゴール近くでＦＫを獲得し、ジェパロフのキックでゴールを狙おうとするだろう」と話した。

２０１１年に水原サムスンでプレーしたアレクサンドル・ゲインリフ（３２、ＦＣオルダバス）はジョーカーとして後半戦に韓国ＤＦ陣を苦しめる可能性がある。Ａマッチ通算３１得点のゲインリフは今回の予選で主にジョーカーとして出場し、ウズベキスタンの後半の攻撃を主導してきた。

ＭＦオディル・アフメドフ（２９、クラスノダール）も要注意だ。ハン・ジュンヒ委員は「アフメドフは試合中、自由に動き回りながらウズベキスタンの戦術に変化を与える。彼の動きに注目しなければいけない」と話した。