韓国旅行「コネスト」 現代車、自動車の音声認識技術に全力。韓国の経済ニュース
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現代車、自動車の音声認識技術に全力

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15日ソウル良才洞(ヤンジェドン)の現代自動車社屋地下にある「車両IT知能化リサーチラボ(Lab)」。車両に適用する音声認識・ブルートゥース技術を研究する所だ。現代起亜車の音声認識技術開発の「心臓」にあたる。厚さ10センチ以上の防音ドアを開けて入ると、ちょうど起亜車ソウルの音声認識実験の真っ最中だった。運転席に座った人形「ダミー」が「I want to go to starbucks near Chino Hill(チノヒルの近所のスターバックスに行きたい)」と話すと、車両のナビゲーションが自動認識して案内を始めた。

ラボを総括するペク・スングォン現代車研究委員は「特殊製作したダミーが性別・人種・言語・アクセントによって異なる数百人の声を出せる」と話した。車両内にかかっているスピーカー数十個が、仮想走行の状況によって騒音を出していた。

現代起亜車をはじめグローバル自動車企業が自動車の音声認識技術開発に全力を注いでいる。未来の自動車の主流に浮上した自律走行車は、ドライバーがハンドルを握らない「ハンズフリー(hands free)」が目標だ。目や手よりも自由な「口」を最大限に活用するのが自動車業界の最近の関心事だ。現代車の車両IT知能化リサーチラボもそのような競争の産物だ。

音声認識技術はアップルの「シリ」やグーグルの「グーグルナウ」のような情報技術(IT)企業が先行している。だが自動車の音声認識技術はこのような技術とは格が違う。スマートフォンは音声を間違って認識すれば再作動させれば良いが、自動車は間違って認識すればすぐに事故につながりかねない。ITをそのまま自動車に適用することはできないのだ。

ペク・スングォン研究委員は「今も『150キロで走って』『ブレーキ踏んで』という音声命令を出して90%以上認識させられるが、加速ペダル・ブレーキのようなところに適用する場合、10%のエラーが致命的な事故につながりうる」として「安全と関係のない機能を、その上で認識水準が99%以上確実でなければ適用できない『保守的』な研究分野」と説明した。

社内の「別動隊」と呼ばれるラボは、ペク研究委員をはじめサムスン電子・LGエレクトロニクス・モトローラ出身の音声認識専門家13人で構成された。南陽(ナムヤン)研究所に集まっているほかのラボとは違い場所も良才洞の社屋だ。ソウルに多いIT企業、大学と円滑に協業するためだ。

ラボは2013年米国のJDパワー新車品質調査で音声認識・ブルートゥース分野が30位圏(最下位水準)に達すると、鄭夢九(チョン・モング)会長が「できるだけ早く音声認識を使う水準に引き上げろ」という特命を出して誕生した。

ラボの1次目標は「不満から解決しよう」、2次目標は「しばしば使う機能の活用度を引き上げよう」だ。ほとんどの研究開発(R&D)組織のように新技術を開発するのは次の問題だ。ドライバーが最も多く使うブルートゥース機能を改善することに集中した。最大限多様なケースの数の音声を認識できるように認識不良率も引き下げた。

その結果、米国の新車品質調査で毎年順位が上がって今年は起亜車が1位、現代車が3位をそれぞれ占めた。歴代最高実績だ。特に音声認識が5位(現代車)、ブルートゥース2位(起亜車)という実績が順位上昇に寄与した。コンシューマーリポートも「現代車の音声認識技術は世界最高水準」と評価した。このような実績向上のおかげでペク研究委員は昨年12月、エンジン・ミッションのような機械分野が大部分である研究委員に電装分野から初めて名前を上げた。研究委員はR&Dだけに専念する役員級の専門家だ。

ラボは来年に採用する音声認識技術も初めて公開した。現在は運転席で人の口の形の「プッシュトゥトーク(push to talk)」ボタンを押せば「望む命令語を言ってください」という案内が流れる。それからドライバーとの対話が続く。「目的地設定」(ドライバー)→「地域を言ってください」(車)→「ソウル特別市」(ドライバー)→「希望の場所を言ってください」(車)→「スターバックス」(ドライバー)。その上に段階を踏まなければならず、案内を切ってはならず、何よりきちんと話さなければならない。そうでなければすぐに「音声を認識できませんでした」という案内が出てくる。

だが来年からは、がらりと変わる。段階が減って音声認識レベルも高まる。プッシュトゥトークボタンを押した後「目的地設定」→「ソウル駅近隣のスターバックス」とさえ話せば良い。案内を切って途中で話してもかまわず、機械のようにきちんと話さなくても車がわかってくれる。言葉どおり自動車と「対話する」水準なのだ。

従来とあまり大きくない差だとみることができるが、メルセデス-ベンツやBMW、トヨタのような会社も実現できない領域だ。来年から生産するソナタ・グレンジャー・スポーテージ・K5・ジェネシスなどほとんどのモデルにこうした水準の進化した音声認識技術を適用させる計画だ。

ペク研究委員は「運転の習慣とは違い、話し方はケースがあまりにも多様で標準化が容易ではない」として「窮極的には80年代のドラマ『電撃Z作戦』のキットのように、ドライバーと対話する自動車を作る」と語った。
COPYRIGHTⓒ 中央日報日本語版  2016年07月25日 10:58
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