朴大統領　国民に国会議員選挙の投票呼び掛け

【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵（パク・クネ）大統領は国会議員総選挙（４月１３日投開票）を翌日に控えた１２日の閣議で「国の運命は国民が決めるという気持ちで大切な１票を必ず行使し、国民に仕え国のために働く国会をつくってほしい」と呼び掛けた。

　また、北朝鮮の核問題や経済条件の悪化をはじめ、さまざまな困難を克服し国民生活の安定や経済活性化に尽くす新たな国会が誕生しなければならないと強調した。

　朴大統領の発言は、労働改革法案など政府の国政課題の解決を後押しする新たな国会をつくってほしいと国民に訴えたものとみられる。与党セヌリ党を支える保守層の投票が低調になると予想される中で、保守層に結集を呼び掛ける意味合いがあるという観測も出ている。

　一方、北朝鮮の挑発については、北朝鮮の目的は韓国内で対立を引き起こし、世論を分裂させ国際社会の協調を乱すことだと指摘した。その上で、「この分裂を防ぎ対処していく力は国民から出る。国民の団結した力と意志が北の挑発に対応する強力な力であり原動力になる」としながら、政府の対北朝鮮政策への支持を訴えた。