韓国旅行「コネスト」 浮上するサービス業vs沈む煙突産業…2地域の明暗=韓国。韓国の経済ニュース
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浮上するサービス業vs沈む煙突産業…2地域の明暗=韓国

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新年に入っても全般的な韓国内の内需景気は天気と同じぐらい冷え込んでいる。1-3月期の企業景気展望指数(BSI)の調査結果でもそうした雰囲気が確認されている。それでも済州道(チェジュド)は独りで輝きを放つように景気指標が青信号を見せて注目されている。造船業界の不況の直撃を受けた蔚山(ウルサン)は、再起の苦闘真っただ中だ。済州と蔚山の雰囲気を現地ルポで伝える。

◆勢いよく翼広げる済州

12日午前、済州市蓮洞(ヨンドン)の新羅免税店の駐車場には大型観光バス10台余りが駐車していた。免税店の内部では遊客と呼ばれる中国人観光客が韓国製化粧品コーナーで争うように物を選んでいた。ブランドバッグコーナーでも似たような光景が演出された。

済州新羅免税店のイ・サンジン店長は「昨年、中東呼吸器症候群(MERS)発生後、一時的に中国人観光客が急減したが下半期は着実に増加し、新年に入ってから従業員も活気づいて働いている」と話した。

済州道の景気に薫風が吹き続いている。中国人観光客が再び集まり、済州に生活の基盤を移す「済州暮らし」まで重なりながら、消費と投資が景気浮揚を「はえ縄漁業」している状況だ。済州で10年前ですらなかなか見かけなかったBMW・ベンツ・アウディなどの高級輸入車が市内を疾走している。2010年は1756台に過ぎなかった済州道内の輸入車量は昨年1万3729台と5年間で8倍近く急増した。

こうした雰囲気は、大韓商工会議所が全国2400余りの製造業者を対象に実施した「2016年1-3月期企業景気展望指数(BSI:Business Survey Index)調査」の結果でも確認された。全国の企業景気展望指数は基準値を下回る81と集計されたが、済州道だけが111と基準値を超えた。最近5年間で最高値だ。

BSIは企業家の主観的な判断を通じて体感景気を調べてみるもので、100以上なら今の四半期よりも次の四半期に景気が良くなると予想する企業がより多いもので、100未満ならその反対だ。

済州の場合、昨年6%の経済成長率(韓国銀行推定)を示したのに続き、新年初の体感景気指数も基準値を軽く超えた。景気を牽引している核心は観光産業だ。新年初日にも昨年より1万人増えた4万3000人余りの観光客が訪問した。今年に入ってからも急増傾向を予告した。

不動産・建設景気も活性化している。済州道は全国的に広がった「済州暮らし」流行と、城山邑(ソンサンウプ)第2空港の発表にともなう期待心理で不動産・建築分野が活気を呼んでいる。

昨年、済州で許可を受けた住居用建築物も増えた。昨年は8179件(198万9927平方メートル)で、2014年の4094件(104万9264平方メートル)に比べ2倍近く増加した。

済州への流入人口も大きく増えた。2010年に57万人だった人口は昨年末64万人を突破した。月平均1600人余り、1日55人以上が移住している。

済州商工会議所の関係者は「済州神話歴史公園、英語教育都市など大規模な公共建設事業と情報通信(IT)・生命工学(BT)企業の済州移転が相次ぎながら景気が活気を帯びている」として「昨年初めて年間観光客1300万人を突破するほどセミナーや修学旅行のような団体観光が増加したのも景気展望が良い原因」と分析した。

◆再起に力ふりしぼる蔚山

昨年、蔚山市の対外輸出は2014年より20%ほど減った。2011年に地方自治体で初めて「輸出1000億ドル」を達成したが、昨年の輸出額は700億ドル台へと墜落した。

平均年俸4050万ウォン(2014年基準)で全国所得1位を誇った国内最高の富裕都市・蔚山だが、労働者たちは財布を閉じた。多くの労働者が蔚山を離れることもした。今年も主力産業の早期回復を断言することが難しく「産業首都」蔚山の危機という言葉が出てくる。

だが蔚山の企業や市民たちは「危機をチャンスに」と、新年に入ってから生き残りのために必死になっている。

まず産業現場の雰囲気が昨年と変わった。キム・ギョンナク現代重工業の造船作業本部建造5部生産班長は12日「若い生産班長を現場に配置して製品生産のアイデアを現場と会社側が共に悩むなど現場との意思疎通が強化された」と話した。

権五甲(クォン・オガプ)現代重工業社長は「現代重工業の囲いの中にいるという理由でこれ以上、安易に生きていくことはない」としながら労働者や協力企業の変化と革新を強調した。実際にこの1年間で協力企業50社余りが交代させられた。

現代自動車の蔚山第5工場の労働者たちは最近、表情が明るくなっている。会社が昨年11月「ジェネシス」ブランドをスタートしながら出した「EQ900」が人気を独占しているためだ。現代車は高級車市場の攻略を継続して今年、研究開発(R&D)投資も拡大する計画だ。

協力企業も製品競争力の強化に出ている。自動車部品業者であるテグァン物産のキム・ムンデ蔚山工場長(59)は「現代車にもっと安くて品質の良い部品を供給するために工法改善や、ほかの協力企業のベンチマーキングもしている」と話した。

困難を共に克服しようとする労使の譲歩と共生努力も光った。現代車・現代重工業の労使は危機を克服するために昨年12月末、賃金・団体交渉を円満に終えた。

蔚山市は地域の主力産業の支援に積極的だ。キム・ギヒョン蔚山市長は従来の主力産業に情報通信技術(ICT)を融合・複合するつもりだと明らかにした。二次電池・3D印刷・水素産業・新素材産業など新しい成長動力の発掘・育成計画も出した。キム市長は「危機をチャンスに転じさせる蔚山ならではの底力を発揮する時」と話した。

地元の商人も雰囲気反転のためにありったけの力をふりしぼっている。労働者たちが頻繁に訪れていたゴルフ練習場と企業の近隣の飲食店は、価格割引や延長営業を前面に出してお客さんを再び呼び集めている。好況時に現代重工業の労働者たちがたくさん暮らしていた蔚山市東区(トング)の方魚洞(パンオドン)と田下洞(チョナドン)のワンルームは順番待ちをしなければならなかった。

地元の公認仲介士事務所のパク・ヒヨン代表(70)は「今はワンルーム全体物件の30%以上が空いていてオーナーが保証金を100万~200万ウォン、家賃を10万~20万ウォンずつ低くして借主を求めている」と伝えた。
COPYRIGHTⓒ 中央日報日本語版  2016年01月13日 13:18
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