ハナロテレコム、６００万人の顧客情報を違法使用

【ソウル２３日聯合】大手通信事業者ハナロテレコムの前職・現職役員らが、約６００万人分の顧客情報を違法に使用していたことがわかった。ソウル地方警察庁は２３日、顧客情報をテレマーケティング業者へ違法に提供した容疑（情報通信網利用促進および情報保護などに関する法律違反）で、ハナロテレコムの朴炳武（パク・ビョンム）前代表理事と前職・現職の支社長ら２２人を在宅のまま立件したと明らかにした。
　朴前代表理事は２００６年１月から昨年末にかけ、約６００万人の個人情報８５００万件余りを、約１０００社のテレマーケティング業者に流した疑いがもたれている。調査の結果、ハナロテレコムは個人情報を違法に使用し、銀行とクレジットカード募集に関する業務契約も交わしたほか、インターネット利用を解約した顧客の情報も利用し続けていたことが分かった。

　警察は、別の国内大手通信業者も加入者の情報をカード会社や保険会社などに提供したとの動きをとらえ、捜査を拡大している。また、これらを監督すべき旧情報通信部（現・放送通信委員会）と放送通信委職員が取り締まり情報を前もって通知していたものとみて、事実関係を確認している。