韓国ネイバー、「ロボット・自律走行車」開発へ

検索ポータルサイト「ネイバー」が、ハードウェア分野への進出を宣言した。

１９９９年の創業後に積み重ねてきたソフトウェアの力を、ハードウェアプラットホームに拡張するという宣言だ。このためネイバーはロボティックス・モビリティー・スマートホームなど実生活と密接な３大技術分野に今後５年間で１０００億ウォンを投資する「プロジェクトブルー」も発表した。

ネイバーは１４日、ソウル江南区（カンナムグ）のＣＯＥＸで開発者会議「デビュー（ＤＥＶＩＥＷ）２０１５」を開いてこうした計画を発表した。ステージに上がったネイバーのソン・チャンヒョン最高技術責任者（ＣＴＯ）は「技術研究所であるネイバー・ラブス（Ｎａｖｅｒ　ｌａｂｓ）を中心に、実生活に関連したハードウェアとネイバーのソフトウェア技術の融合に出る」と話した。

ロボット・自律走行車・親環境自動車・スマートホーム・ウェルネス（健康管理）など商用化が遠くない機器にネイバーのディープラーニング（データ分析・予測）、音声認識技術などを加えるという話だ。成功すればネイバーが検索ポータルの限界から抜け出し、状況別に個人化した生活密着型のサービスができるようになる。

プロジェクトブルーはネイバーの技術研究所ネイバー・ラブスが担当して推進する。２０１３年に設立されたネイバー・ラブスはネイバーの持続的な技術革新のために設立された。

ＨＰ・ＭＳ・アップルを経て２００８年からネイバーに合流したソン・チャンヒョンＣＴＯが率いている。ソンＣＴＯはこの日の基調演説でネイバー・ラブスを紹介し、「持続的な技術革新は（ネイバーの）組織文化を変えるところから始まった」として「水平的かつ柔軟な構造で問題解決に没頭させることが重要だった」と話した。

ネイバー・ラブスはグローバル技術研究所として組織を拡張する予定だ。国内外の主な大学の研究チームと共にプロジェクトブルーの共同研究を推進する。ロボティックス研究は世界的なロボット工学者であるデニス・ホンＵＣＬＡ教授が共に行うことにした。またネイバー・ラブスの米国・カナダ事務所も開く計画だ。ターゲットがグローバル市場であるためだ。ネイバー関係者は「ハードウェアとの融合の試みは国内市場用ではない」として「ネイバーの未来をグローバル市場でさらに積極的に見つけ出すという意志が含まれている」と話した。