韓国輸入車市場で日本車など躍進　レクサスの販売急増

【ソウル聯合ニュース】ＢＭＷやアウディ、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン（ＶＷ）などのドイツ車が約７割のシェアを占めている韓国の輸入車市場で、日本車や英国車、フランス車などが躍進している。

　月間販売が２万台を超えるほど輸入車市場が拡大していることに加え、街でよく見かけるドイツ車ではなく、目新しい車に乗りたがる人が増えているためだ。

　韓国輸入自動車協会が８日までにまとめた統計によると、１～３月期の輸入車販売台数は５万８９６９台で、このうちドイツ車が４万１０７５台を占めた。ドイツ車は販売そのものは前年同期に比べ２７．１％増加したものの、シェアは３ポイント低下し６９．７％となった。

　これに対し、ドイツ系以外のブランドは販売台数こそ多くないものの、ほとんどがシェアを伸ばした。

　トヨタ自動車の高級車ブランド・レクサスやトヨタ、日産自動車、ホンダなどの日本ブランド車は１～３月期に前年同期比３８．２％増の６９３８台を販売した。シェアは同０．５ポイント上昇し１１．８％となった。

　日本ブランドのうち、レクサスはハイブリッドモデル「ＥＳ３００ｈ」の人気を追い風に、販売台数が前年同期比４５．８％急増。ＥＳ３００ｈの販売台数は１０５７台で、ドイツ車以外で唯一、ベストセラーモデルのトップ１０（９位）に入った。

　このほか、ジャガーやランドローバーなど英国車のシェアは前年同期比１．４ポイント上昇の６．８％、プジョーなどのフランス車は１ポイント上昇の２．５％、ボルボなどのスウェーデン車は０．４ポイント上昇の１．８％となった。

　一方、フォード・モーターやクライスラーなど米国車のシェアは７．１％、フィアットなどのイタリア車は０．３％で、それぞれ０．２ポイント下落した。