韓国の障害児ら日本アニメに魅了　日本人会がバリアフリー映画会

【ソウル聯合ニュース】在韓日本企業を中心とした韓国の日本人コミュニティー、ソウル・ジャパン・クラブ（ＳＪＣ）が１９日、ソウル市内で「バリアフリー映画鑑賞会」を開催した。聴覚や視覚などに障害のある韓国人の子どもや保護者ら約２００人が日本のアニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」（２０１２年）を鑑賞。補助席も出され、立ち見も出る盛況ぶりだった。

吹き替え、字幕ともに韓国語で上映された。せりふ以外にも、効果音や挿入音楽を説明する字幕や副音声がつけられており、子どもたちは約１２０分の映画に最後まで見入っていた。

上映後には盲目のオカリナ奏者、鄭美英（チョン・ミヨン）さん（２５）が日本のヒット曲「千の風になって」などを演奏した。鄭さんは映画について「副音声の説明がとても分かりやすかった。悲しくて、感動した」と満足そうな笑顔をみせた。

韓国の社団法人バリアフリー映画委員会の協賛で、今年３回目の開催。ＳＪＣの社会貢献委員長を務める廣江正・丸紅韓国社長は「韓国の人に少しでも日本の民間交流の努力を分かってもらえたら」と話した。