朴大統領　軍指揮官１４０人と昼食会＝軍服務環境改善を指示

【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵（パク・クネ）大統領は16日、韓国全軍の主要指揮官約140人を青瓦台（大統領府）に招いて昼食会を行い、陸軍第22師団で兵長が同僚５人を射殺した事件に言及。「決してあってはならない事故」とした上で、「変化した若者たちの目の高さと暮らしてきた生活環境まで考慮し、服務環境の改善を達成して欲しい」と注文した。

また、「それぞれの軍指揮官は再びこうしたことが発生しないように対策を用意し、両親が安心して子供を軍隊に送れるようにするよう望む」と指示した。　

徴兵制度については、「韓国軍の力は国を守るために若さを捧げる数多くの若者たちの献身と犠牲によるもの」と評価。「若さを犠牲にして貴重な時間を国のために捧げる若い兵士たちの健康と生命を最優先と考えなければならない」と指摘した。

さらに服務期間については、「透明で、健康な兵営生活を通じ、自らの発展を達成できるように指揮官が導かなければならない」と求めた。　

北朝鮮の状況については、「最近の北の形態を見れば、わずか先を予測するのも難しい動きを続けている。仁川アジア大会に選手団と応援団を送ると軟化した態度を見せながら、ミサイルや放射砲を発射している」と指摘。「また、４回目の核実験の準備については国際社会の懸念も非常に大きい。韓国の安保態勢維持に少しでも間違いがあってはいけない厳しい状況」と分析した。

韓民求（ハン・ミング）国防部長官は「全軍の主要指揮官はきょうの会議を通じて上半期の国防態勢を議論すると同時に、大統領の統帥指針を実現するために決意を新たにした」と説明。「最近発生した一連の事件事故と関連し、大統領と国民に懸念と不信を持たせたことに対し、深く反省し、軍の現実を冷徹に確認し、改善方向について議論した」と述べた。