韓国首相「官僚マフィア根絶チームを作る」

鄭ホン原（チョン・ホンウォン）首相が８日、旅客船セウォル号沈没事故の後続対策に関し、「民間の各界が幅広く参加する『国家大改造汎国民委員会』（仮称）を構成し、国家改造のための官民合同推進体系を作る」と明らかにした。セウォル号事故に対する責任を取って辞意を表明したが、２カ月後に留任が決まって以来、初めて開いた記者会見でだ。“植物首相”から抜け出し、意欲的に国政を総括するという意志と解釈される。

鄭首相はこの日、政府ソウル庁舎のブリーフィングルームで「国民への言葉」を発表し、「今回こそ、多くの国民の生命と安全を脅かす事故がこれ以上再発しないよう、確実なシステムを整えなければならず、韓国社会に蔓延した不正腐敗を根絶していかなければいけない」と述べた。

鄭首相は「汎国民委員会の傘下に公職改革・安全革新・腐敗根絶・意識改革など専門分科を置き、国民の意見を幅広く聞きながら議題を持続的に発掘、実行していく」と説明した。鄭首相が民間出身者と共同で汎国民委員会委員長を引き受けるという。特に鄭首相は安全革新に関し、「安全大韓民国の青写真といえる『安全革新マスタープラン』を用意し、委員会で十分な議論を経て、来年２月までに完成させる」と明らかにした。

また「いわゆる“官僚マフィア”の根絶など、公職改革のための課題も徹底して推進し、こうした公職改革の制度的な枠を７月中に整えるよう拍車を加える」と述べた。このため政府組織法と公職者倫理法、不正請託禁止法などの早期通過も国会に要請した。また、鉄道施設公団の不正、原発・体育界の不正などを取り上げ、「別途のチームを構成し、こうした不正腐敗を必ず清算していく」と述べた。

検察・警察・国税庁などを含む各部処の官僚で構成した不正腐敗根絶チームは司法機能も持つ。