朝鮮戦争で戦死した中国兵の遺骨　月末に中国返還へ

朝鮮戦争で戦死した中国軍兵４３７人の遺骨が今月末、中国に返還される。

　韓国国防部は１７日、京畿道坡州市の韓国軍部隊に設けられた「中国軍兵遺骨臨時安置所」で遺骨の入棺式を行った。

　入棺式には中国政府高官ら８人が出席した。

　遺骨は今月末に仁川国際空港で行われる引き渡し式を経て中国に返還される。

　この遺骨は朝鮮戦争の激戦地だった江原道・横城や鉄原などで発掘されたもの。これまで坡州市の「敵軍墓地」に埋葬されていた。

　国防部は今後の発掘作業で遺骨が見つかれば、今回と同様に毎年定期的に中国側に返還していくと説明した。

　昨年１２月、韓中両政府は今年４月５日までに遺骨を中国に返還することで合意。これを受け、国防部は遺骨の発掘作業や鑑識記録をまとめるなど入棺の手続きを進めてきた。