出入国管理事務所　６月に名称変更＝韓国

　韓国の出入国管理事務所の名称が、業務拡大や時代の流れを反映し６月から「地方出入国・外国人庁」に変わる。

　昨年末、与党セヌリ党の金会ソン（キム・フェソン）国会議員ら１２人は名称変更を求めて出入国管理法の一部改正案を発議。同案は先週、国会本会議を通過し、６月から施行されることになった。

　出入国管理事務所という名称は、空港や港湾での出入国審査が主要業務だった１９６１年から使用されてきたが、５３年ぶりに変更されることになる。

　金議員は出入国管理事務所の業務が出入国審査から外国人の滞在承認や国籍審査、難民審査などに拡大したにもかかわらず、名称が時代の流れを反映していないとして同改正案を代表発議した。

　また、出入国管理事務所という名称は、１９５０年代に日本が使用していた「出入国管理庁」や「入国管理庁」などに由来し、日本統治の名残だとする指摘もあった。

　さらに、「管理」という用語が外国人を管理・統制するというマイナスのイメージを与えるという声もあがっていた。

　同事務所は現在、全国に１９カ所あり、出張所は２１カ所設置されている。

　法務部は安全行政部など関係官庁と協議し名称を最終確定する。