韓国 ASEANとの安保対話開始で合意＝来年初会合

【バンダルスリブガワン聯合ニュース】韓国の朴槿恵（パク・クンへ）大統領は９日（現地時間）、ブルネイの首都、バンダルスリブガワンで開かれた東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）首脳会議で、安保対話の実施を提案した。各国の首脳らは歓迎の意を示し来年初め、初会合を開くことで合意した。ＡＳＥＡＮが個別国と安保対話を行うのは初めて。韓国外交部の李京秀（イ・ギョンス）次官補が明らかにした。

　李氏は安保対話について、「外交当局だけでなく、軍事当局も参加し、安保軍事分野の協力メカニズムとして発展する」との見通しを示した。韓国政府関係者は「北朝鮮の核問題についても非公式的な話ができる。４強（日・米・中・ロ）外交を補完する役割が期待される」と説明した。

　一方、各国の首脳らは朴大統領が掲げている対北朝鮮政策「朝鮮半島信頼プロセス」と非政治的分野から協力を重ねる新たな枠組「北東アジア平和協力構想」に対し、支持を表明した。朴大統領は北朝鮮の核が域内の安定に大きな脅威になっているため、ＡＳＥＡＮを含む国際社会が北朝鮮に核を放棄するよう働きかけるべきだと強調し、首脳らは協力すると表明した。