現代自動車労組　部分ストに突入＝残業なども拒否

【蔚山聯合ニュース】現代自動車の労働組合は今年の賃金・労働協約の団体交渉が合意に至らなかったことを受け、２０日午後から部分ストライキに入った。

　蔚山工場の組合員１万５０００人をはじめ、全州、牙山工場の労働者が同日午後１時半から２時間のストに入った。午後３時半に出勤する労働者らは午後５時半から２時間のストを行う。労組はまた、団体交渉が終わるまで残業と週末の特別勤務を拒否する方針を決めた。

現代自はこの日のストと残業拒否で２１０６台の自動車生産に支障が生じ、４３５億ウォン（約３８億円）の損害が出ると推定した。

　労使は５月２８日から計１７回交渉を行ったが、労組は会社側が納得できる案を提示しなかったとして今月６日に交渉決裂を宣言。翌日、中央労働委員会に労働争議の調停を申請した。労組は基本給の１３万４９８ウォン（約１万１５００円）引き上げ、賞与８００％（現在は７５０％）支給などを要求している。

　現代自は２００９年から２０１１年まで３年連続ストなしで交渉を妥結したが、強硬路線とされる現労組執行部が発足した昨年、再びストを実施した。

　現代自関係者は「労組執行部のスト指針は労使の共倒れを招く不適切な決定。問題を解決するための合理的な行動が何かを冷静に考えるべき」とコメントした。