韓国IT輸出　11カ月連続の増加＝携帯、半導体好調

【ソウル聯合ニュース】先月、韓国の情報技術（ＩＴ）分野の輸出額が１１カ月連続の増加を記録した。携帯電話、半導体、テレビなどの輸出が好調だった。

　未来創造科学部は８日、７月のＩＴ輸出額は前年同期比１０．１％増の１４０億７０００万ドル（１兆３５９７億円）と暫定集計されたと明らかにした。

　特に、ＩＴ分野の貿易黒字額は７３億２０００万ドルと全体の黒字額（２７億１０００万ドル）の約２．７倍に達し、全体の貿易黒字をけん引した。ほかの産業では赤字となったが、ＩＴ分野の黒字がこれを解消した。

　輸出額は７月ベースで過去最高となり、１～７月の累計ＩＴ輸出額は９５３億ドルと、過去最高だった２０１０年（９０３億ドル）を上回った。累計基準のＩＴ黒字額も４９３億ドルと過去最高となった。

　品目別では、携帯電話、半導体、テレビの輸出は増加したが、ディスプレーパネル、コンピューター周辺機器は減少した。

　携帯電話はスマートフォン（多機能携帯電話、８億５０００万ドル）と部品（９億８０００万ドル）がけん引し、全体の輸出額が３１．２％増加した。

　半導体も半導体メモリー、システムＬＳＩ（高密度集積回路）がともに増加し、２１．７％伸びた。また、テレビはスマートテレビなどプレミアム製品の輸出拡大が後押しし、１９．８％増加した。

　だが、中国で省エネ家電に対する補助金支給制度が終了し、需要が減少したため、ディスプレーパネルが１５．１％減少した。さらに、世界的なパソコン市場の低迷でコンピューターや周辺機器の輸出も１１．５％減少した。

　国別では、米国（１４億５０００万ドル、プラス３７．３％）、東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ、１６億６０００万ドル、プラス２０．７％）、中国（７２億４０００万ドル、プラス１０．４％）などの地域で輸出が大幅な伸びを記録した。