「公権力への信頼回復を」　業務報告で朴大統領

【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵（パク・クンヘ）大統領は５日、法務部と安全行政部の業務報告を受けた席で、警察・検察の不正や古い慣行により公権力に対する国民の信頼が失われた部分があるとし、「公職紀綱の確立と検察を含めた司法改革を通じて信頼回復に努めてほしい」と述べた。

朴大統領は、犯罪を根本的に減らすには法律が公正に執行されるという信頼感が必要だと指摘し、「法を守ることで逆に損をしたり、違反しても金や権力で法網をくぐり抜けたりという社会では、犯罪の広がりを抑えるのは困難だ」と強調した。

　また、自らが「四つの社会悪」と規定する校内暴力、性暴力、家庭内暴力、不良食品の根絶について、「現政権の任期（５年）が終わるまでに必ず根絶するという覚悟を持ってほしい」と求めた。国民幸福時代を開くには、犯罪や災害から国民を守り、信頼できる予測可能な社会を築く必要があるとし、最近相次ぐ凶悪犯罪や性犯罪などで国民が不安にならないよう、磐石な社会セーフティーネットの構築に最優先で取り組んでほしいと述べた。