今年の韓国株式市場上昇幅　49カ国中31位

【ソウル聯合ニュース】今年の韓国の株式市場はアジア諸国に比べ、小幅な上昇にとどまっていることが２１日、分かった。依存度の高い中国景気が鈍化し、輸出企業の株価が下落したためとみられる。

　金融投資業界によると、１９日まで韓国の株価収益率は３．５％となり、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル（ＭＳＣＩ）が株価指数を算出する世界４９カ国のうち、３１位となった。香港（１９．７％）は９位、中国（９．３％）は２３位、日本（５．０％）は３０位と韓国を上回った。アジア諸国のうち、収益率が韓国を下回ったのは３２位のマレーシア（３．４％）、３７位の台湾（０．８％）だけだった。

　欧州の財政債務危機が起きた昨年も輸出好調で上昇した韓国の株式市場は今年、中国の景気鈍化の影響を受けた。大宇証券グローバル経済チーム長のホ・ジェワン氏は「韓国輸出の２４％を中国が占めている。中国の成長率が下落し、国内企業の輸出が大きな打撃を受けた」と説明した。台湾とマレーシアの収益率が低いのも、中国への依存度が高いためとみられる。

　収益率が最も高かったのは「ジャスミン革命」以降、安定を取り戻しているエジプト（５１．９％）で、最下位はアルゼンチン（マイナス５２．７％）だった。