李明博氏「国民に奉仕し、希望を与える」

次期大統領に当選した李明博（イ・ミョンバク）氏は２０日午前、国立顕忠院参拝から当選者としての初日を開始した。 ソウル嘉會洞（カフェドン）の自宅を出て住民と支持者に「お早うございます。いつも有難うございます」と話した李氏は顕忠院の芳名録に「国民を奉仕する。 国民に希望を与える」と書き込んだ。

続いて李氏はプレスセンターで記者会見を行い、「李明博政府は‘和合の中の変化’を追求する。 変化なくして先進化も新しい発展もない」とし、「与野党はお互い敵ではなく、必要な反対者だ」と語った。

●盧大統領、李明博氏にお祝いの電話

盧武鉉（ノ・ムヒョン）大統領は２０日午前９時、当選者の李明博氏に祝福の電話をかけ、政権引き継ぎにできる限り協力する意向を明らかにした。 李氏も任期末の国政の円滑な運営を支援すると答えた。

双方が大統領選運動期間中にお互いを批判したことに関し、盧大統領は「選挙はそういうものではないか」と述べ、李氏は「お互い述べた言葉を理解してもらって感謝している」と話したという。 盧大統領と李氏の会談については、李氏の日程などを尊重し、適切な時期と形式を決めることで一致した。

●各候補、故郷で高い得票率

大統領選の各候補は自分の故郷では平均以上の得票率を記録したことが確認された。 李明博氏は事実上の故郷である慶尚北道浦項（キョンサンブクド・ポハン）で８１．８％の得票率を記録し、慶尚北道地域の得票率７２．６％を大きく上回った。

大統合民主新党の鄭東泳（チョン・ドンヨン）候補は自身の地方区だった全州徳津区（チョンジュ・ドクジング）で８０．９％、出生地の全羅北道淳昌（チョンラブクド・スンチャン）では９０．７％の票を受けた。 無所属の李会昌（イ・フェチャン）候補は先祖の墓がある忠清南道禮山（チュンチョンナムド・イェサン）で３２．２％の票を獲得するなど善戦したが、李明博候補も３１．１％を記録し、ほぼ互角だった。

●ハンナラ党、‘李明博特検法’拒否権行使を要求

ハンナラ党は２０日、李明博氏のＢＢＫ株価操作疑惑事件を捜査するための、いわゆる‘李明博特検法’に対し、盧武鉉大統領が拒否権を行使するよう要求した。

ハンナラ党の姜在渉（カン・ジェソプ）代表はこの日、ＫＢＳ（韓国放送公社）ラジオ「お早うございます、ビク・ウンギです」に出演し、「大統領に当選した人をめぐって特検や聴聞会など粗捜しをするのは国論を分裂させる低級政治だと考える」とし「盧武鉉大統領が任期を終える中で、国民の統合のためにこうした拒否権を行使してくれることを望む」と明らかにした。