４０～５０代の帰農が急増　退職や雇用不足で

【ソウル聯合ニュース】１９５５～１９６３年生まれのベビーブーム世代で、退職や雇用不足などに伴い、農業を始めたり田舎へ移り住む人たちが急増している。

　韓国農林水産食品部が１０日までにまとめた調査結果によると、今年上半期（１～６月）に「帰農・帰村」した人は８７０６世帯の１万７７４５人を記録した。

　帰農は農漁村に移住し農漁業に従事することで、帰村は田舎で生活することを目的に農漁村に移住することを指す。

　２００１年にはわずか８８０世帯だった帰農・帰村世帯は毎年増え続け、昨年は１５０３世帯に上った。帰農や帰村は主に下半期に集中するため、今年は昨年の倍を上回ると予想される。

　年齢別では５０代が３２．０％、４０代が２４．４％で、４０～５０代のベビーブーム世代が半数以上を占めた。

　帰農した世帯は４６７８世帯、帰村した世帯は４０２８世帯だった。

　帰農世帯が従事する分野はコメやマメ、トウモロコシなどの穀物生産が３５．５％で最も多かった。果樹栽培（９．０％）、温室栽培などの施設園芸（６．３％）、畜産（２．７％）の順で続いた。

　農林水産食品部関係者は「ベビーブーム世代の退職、自営業者間の競争激化、雇用不足のほか、政府の積極的な支援などを受け、帰農・帰村する人口が急増した」と分析した。