テレビ市場　下半期最大の関心は有機ＥＬテレビ

【ソウル聯合ニュース】テレビ市場の下半期（７～１２月）最大の関心事は有機ＥＬ（エレクトロ・ルミネッセンス）テレビの発売時期だ。すでにＬＧ電子とサムスン電子がそれぞれ製品を公開しているが、具体的な発売時期はベールに包まれている。

　業界によると、両社は５５型の有機ＥＬテレビを消費者にとって合理的な価格で発売するため、ディスプレーの開発にまい進している。有機ＥＬテレビは、液晶テレビのようにバックライトを必要としないため薄型で鮮明度がはるかに高い。

　ＬＧは５５型モデルを１月に米ラスベガスで開かれた世界最大の家電見本市、コンシューマー・エレクトロニクス・ショー（ＣＥＳ）で披露し、サムスン電子も５月に５５型の量産モデルを公開、下半期に発売する計画を明らかにした。

　ただ、業界は両社が有機ＥＬテレビを発売するには時期的にやや早いとみている。製品が消費者から選択されるには高品質でありながら価格も合理的でなくてはならないが、まだ満足できる水準まで価格を下げられずにいるようだ。

　業界関係者は「高価格で販売すれば消費者から見放されるだろうが、だからといって企業側が損失を被って（価格を下げて）販売することはできない」と述べ、価格設定が最大の悩みであることを示唆した。

　一部では上半期（１～６月期）にテレビの世界市場が低迷だったことが有機ＥＬテレビ発売の遅れにつながるとの見方も出ている。

　業界では５５型有機ＥＬテレビの発売価格が１０００万ウォン（約７０万円）前後になるとみている。