ソウル西大門刑務所、原形図面通りに復元へ

日帝強制支配下で独立闘士が拷問を受けて命を失ったソウル西大門（ソデムン）刑務所が原形に復元される。ソウル西大門区は０９年に国家記録院で見つかった原形図面（１９３６年設計）に基づき、西大門刑務所を復元していると２２日、明らかにした。

西大門刑務所は史跡３２４号に指定されたソウル市指定第１種専門博物館。日帝強制支配期の１９０８年に開所し、柳寛順（ユ・グァンスン）烈士ら独立活動家が収監された。「ソウル拘置所」に名称が変更された後、８７年に拘置所が京畿道義王市（キョンギド・ウィワンシ）に移転したことで、「西大門刑務所歴史館」として開館した。

しかし移転当時、全体の獄舎１２棟のうち８棟と隔壁場、女性獄舎、工場、刑務官宿舎、炊事場などがすべて撤去された。このため、ソウル市と西大門区は２０２０年をめどに、３段階に分けて建物外形復元工事や展示物入れ換え作業を進めている。

まず、赤色を嫌った刑務所長によって６１年に白タイルが貼られた展示館の外壁は、本来の赤レンガに復元した。撤去された１階の炊事場も新しく設置した。柳寛順烈士が収監・殉国した女性監獄と収監者の運動施設である隔壁場、正面の塀なども今年末までに工事を終える予定だ。

オ・ムンシク西大門区文化体育課長は「西大門刑務所は年間５５万人の観光客が訪れる名所。原形図面通りに復元し、日帝支配下の恥辱を忘れない近代史の現場として守っていく」と述べた。