「近くＩＡＥＡの核査察再開」＝北朝鮮外務次官

【ニューヨーク聯合ニュース】米ニューヨークを訪問している北朝鮮の李容浩（リ・ヨンホ）外務次官は１２日（日本時間１３日）、寧辺の核施設に対する国際原子力機関（ＩＡＥＡ）の査察が早期に実施されると明らかにした。

　滞在先のホテル前で報道陣に述べた。ＩＡＥＡの査察時期を尋ねる質問に、「近いうちに実施されると思う。米朝高官級協議での合意を履行するため、具体的な措置が講じられている」と答えた。

　南北関係と関連しては、２０００年の南北共同宣言と２００７年の南北首脳宣言の履行が重要だが、韓国側に意志がないようだと、従来の立場を繰り返した。

　朝鮮半島関連のセミナーでは十分な意見交換を行ったと説明。「会議の結果に満足する」と話した。米朝関係については「米国が関係改善を望むなら、われわれも応じるとの立場だ」と述べた。

　北朝鮮が米国に対し、両国の首都に連絡事務所の開設を提案したとする日本メディアの報道と関連しては、「われわれが具体的に提案したことはなく、原則的な立場を表明した。米朝間の敵対関係が終息することが基本だ。これがあらゆる問題解決の出発点で、基本だとする原則的な立場を示した」と明らかにした。

　李次官は報道陣の質問に答えた後、ホテルを出発して帰国の途に就いた。