来年の輸出見通し、鉄鋼は鈍化も半導体は回復

【ソウル２７日聯合】来年は主要輸出品目のうち鉄鋼と自動車は鈍化するものの、半導体は２けたの増加率を回復する見通しだ。産業資源部が２７日に開いた輸出産業の景気動向点検会議で示した。
　鉄鋼製品と自動車は今年の輸出増加率が年末まででそれぞれ１８．６％と１３．０％と好調の見通しだが、来年は鉄鋼の場合は米国の景気鈍化と欧州連合（ＥＵ）の輸出規制で９．０％、自動車は原油価格高騰などの影響で５．９％の伸びにとどまるものと予測した。一方、今年はＤＲＡＭとＮＡＮＤ型フラッシュの価格急落で輸出増加率が６．９％まで落ち込むことが予想される半導体は、来年は下半期からのＤＲＡＭ需給安定により１１．７％の成長が見込まれる。

　また石油製品（２１．０％）、液晶ディスプレーなど液晶製品（１７．７％）、船舶（１２．７％）、自動車部品（１８．８％）などで２けたの成長が予想される。これに対し、国内での生産コスト増により生産基地移転が続くコンピューター（２．７％）や繊維（１．９％）などは小幅の伸びにとどまり、特に家電製品は今年の７．８％減に続き来年も８．６％のマイナス成長となる見通しだ。

　この日の会議で産業資源部は、今年の輸出目標３６７０億ドル、貿易収支黒字１５０億ドルを達成するとの見方を示している。