済州島の海女をユネスコ無形文化遺産に　活動本格化

【済州聯合ニュース】済州島の海女を国連教育科学文化機関（ユネスコ）の無形文化遺産に登録するための活動が始まった。

　済州道は７日に「海女文化保存および伝承委員会」を開き、海女を国の非指定無形遺産潜在目録に登載するため、申請に必要な提案書の内容を検討する方針を決めた。

　提案書には海女と関連した無形遺産の名称をはじめ、伝承方法、社会的機能、保護措置などが盛り込まれる。１１日に文化財庁に提出する予定。

　文化財庁は無形文化財分科委員会を開き、済州道の提案書を基に海女を韓国無形遺産代表目録に登載するかどうかを決定する。目録登載後に、ユネスコに無形文化遺産登録に向けた申請を行うことになる。

　これまで専門家らは、済州島固有の海女文化が世界的にも希少価値があり、持続的な保存と管理が行われなければ文化自体が消滅する危機にさらされると指摘し、保存と伝承のための対策を講じるよう促してきた。

　済州道は２００９年１１月に「済州の海女文化保存および伝承条例」を制定。海女文化の発掘と調査、漁場の保護と管理、後継者育成支援などを行っている。

　済州島の海女の数は２００５年は５５４５人だったが毎年減少し、昨年は４９９５人となった。年齢別（昨年末現在）にみると、３０代が２人、４０代が１２３人、５０代が９５４人、６０代が１７５２人、７０代が２１６４人と、６０代以上が約７割を占める。