朝鮮戦争国立博物館、米ニューヨークに建立推進

【ワシントン聯合ニュース】朝鮮戦争の歴史的意義を伝え、参戦した犠牲者を追悼する国立博物館を米ニューヨーク市に建立する計画が進められていることが１４日、分かった。

　外交消息筋によると、イリノイ州シカゴに拠点を置く「朝鮮戦争博物館建立委員会」はこのほど、博物館の建設位置をニューヨークに決定し、議会や政界などを対象に支持を訴える活動を行っている。

　同博物館の建立計画は１９９７年からイリノイ州在住の朝鮮戦争参戦者を中心に進められきた。計画は基金造成の問題で暗礁に乗り上げていたが、２００９年、参戦者出身の企業家が委員会の会長を努め、本格的に推進されている。

　６月にはイリノイ州議会で、朝鮮戦争博物館建立計画を促す法案が成立し、建立計画に弾みがつくと期待されている。朝鮮戦争博物館建立委員会は１５日、ワシントンＤＣで博物館建立基金の造成などを目的とする行事を行う予定だ。

　同委員会関係者は博物館について、「韓国のために闘った勇敢な若者の犠牲をたたえ、尊敬と感謝の気持ちを伝えられるだろう」と説明した。