韓国伝統の甕器がギネス認定へ、世界最大のかめ

【蔚州聯合ニュース】蔚山市蔚州郡は２０日、同郡が製作した高さ２４６センチの「甕器（オンギ）」が世界最大の甕（かめ）としてギネスブックに認定されると発表した。甕器はうわぐすりを塗り高温で焼いた土製の甕で、古くからキムチやみそなどを醸造し保存するのに用いられてきた。

　同甕器は重さ１７２キロ、高さ２４６センチで最大円周は５２０センチに達する。伝統的な方法で作られた。英ギネス・ワールド・レコーズの記録審判官が２８日に同郡を訪れ、同甕器の高さや重さ、円周などを最終確認し、ギネス認証書を手渡す予定だ。

　同甕器は伝統的な甕器の優秀性、実用性などを国内外にアピールし、甕器産業の復興や地域経済の活性化を図るため企画された。

　ギネス側は甕器に関する審査基準がなかったため、「最も大きい甕（Ｌａｒｇｅｓｔ　Ｅａｒｔｈｅｎｗａｒｅ　Ｐｏｔ）」分野を新設、最低条件の高さ２メートルをクリアし、世界記録として認定されることになった。

　同甕器の製作からギネス認定までは紆余曲折があった。蔚州郡は２００９年２月に関連協会に甕器の製作を依頼したが、２０１０年６月まで５度失敗。甕器を題材にした「蔚山世界甕器文化エキスポ」の開幕前日の２００９年９月２９日になって製作に成功した。また、ギネスの認定作業を依頼した代理店の代表がことし３月、詐欺容疑などで逮捕される事件もあった。

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