米人権監視団体「北朝鮮の人権、最悪中の最悪」

「最悪中の最悪（ｗｏｒｓｔ　ｏｆ　ｔｈｅ　ｗｏｒｓｔ）」。米国の国際人権監視団体フリーダムハウスが１日（現地時間）、スイス・ジュネーブで開催中の国連人権理事会に提出した報告書で、北朝鮮を「最悪の人権弾圧国」とした。

「最悪中の最悪２０１１：世界で最も抑圧的な社会」と題した報告書で、北朝鮮は政治的権利と市民の自由の側面でともに最も悪い７点を受け、「最悪中の最悪」に分類された。１９７２年から毎年発表されるこの報告書で、４０年間一年も欠かさず最悪の点数である７点を連続で受けた国は世界で北朝鮮が唯一。平均点数６．５点以上なら人権弾圧の程度が最も高いこの段階に属することになる。

フリーダムハウスは報告書で、「この政権は極端に孤立しており、２３００万人の住民を事実上、奴隷状態でしている。２０万人以上の住民が‘管理所’と呼ばれる政治犯収容所に閉じ込められて拷問を受け、強制労働をさせられている」と告発した。

昨年３月に天安（チョンアン）艦を爆沈して韓半島の緊張を誘発した点、同年９月の労働党代表者会で金正恩（キム・ジョンウン）が中央軍事委員会副委員長に選出され、類例のない３代世襲が見られた点も指摘した。

北朝鮮をはじめ、ミャンマー、ソマリア、スーダンなど１７カ国と３自治区（中国のチベット、ロシアの南オセチア、モロッコの西サハラ）の状況が「最悪中の最悪」に分類された。中国も平均点数６．５点を受け、このグループに含まれた。