韓国国防部、返還された米軍基地の環境調査に着手

【ソウル２７日聯合ニュース】韓国の国防部は２７日、ベトナム戦争で使われた枯れ葉剤が在韓米軍基地に埋められた疑惑が広がっていることを受け、環境調査が行われず韓国側に返還された基地の調査を実施するタスクフォースを設置する方針を決めた。

　同部関係者によると、タスクフォースは３１日に初会合を開き、基地の調査計画や予算、参加機関などについて議論する予定だ。同部は在韓米軍に対し、２００３年以前に韓国に返還した基地の配置図など、資料の提供を要請したという。

　同部によると、１９９０年以降に返還の対象となった米軍基地は１６５カ所・２万９１８平方メートルで、このうち８５カ所・３１５８万平方メートルは２００３年までに返還が完了した。２００３年以降に返還された４８カ所については米軍が提供した環境情報に基づき、韓米が共同で土壌や地下水などに対する精密調査を行っている。調査で枯れ葉剤など有害物質の廃棄は発見されなかった。