韓国の大型スーパー、米国産牛肉の発売を本格化

韓国の大型スーパーが一時縮小していた米国産牛肉の販売を本格化し始めた。

流通業界によると、口蹄疫（こうていえき）が猛威をふるった１月に韓国の大型スーパーなどは米国産牛肉の販売を始めたが、米国産の安全性を疑問視する世論の反対で縮小した。たが、肉類の価格が高止まりする中、ここに来て販売を本格化させ始めた。

イーマートでは米国産カルビを１００グラム１３８０ウォン（１０３円）で販売。韓国で国民的人気を誇るサムギョプサル（豚の三枚肉）よりも安いことを売り物にしている。

ホームプラスでもトゥンシム（ロース）を１００グラム、１８８０ウォンの低価格で販売している。

現在、韓国の大型スーパーで販売している輸入牛肉の約５０％はオーストラリア産だが、米国産は３５％程度まで増えている。

米国が３月に韓国に輸出した米国産牛肉は２万８８７５トンで２月（１万８８８９トン）に比べ５２．９％増加。米国産牛肉の輸出先トップ３だったメキシコ（１万９９９５トン）、日本（１万５６７６トン）、カナダ（１万３６００トン）を抜き、韓国が最大の輸出市場となった。