※記事は2013年の内容です(2013年は8月6日~12日開催)。
「ソウルミュージカルフェスティバル」(www.seoulmusicalfestival.kr)は、韓国オリジナルミュージカルを国際的な文化コンテンツ産業として成長・発展させることを目的とするお祭りです。2012年にスタートした比較的新しいイベントで、約1週間、東大門(トンデムン)エリアの忠武(チュンム)アートセンターで開催されます。
展示から学生ミュージカル公演、演出家や俳優のトークイベント、俳優たちの運動会、受賞式、ガラショーなどバラエティ豊かで、多くのミュージカル関係者が参加。特にメインイベントの受賞式「イェグリーンアワード」は、「NANTA」などノンバーバルパフォーマンスや子ども・青少年ミュージカルも含めて総括的に行なわれるのが特徴です(インターネットでのみチケット購入可)。最優秀賞であるイェグリーン賞は1年間に韓国オリジナルミュージカルの発展に寄与した作品や人物に与えられます。 |
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トークイベント |
イェグリーンアワードの紹介 |
フェスティバルの横断幕 |
会場は忠武アートセンター1階のギャラリー、各劇場、野外特設ステージからなります。フェスティバルは、イェグリーンアワードおよび開幕・閉幕ガラショーを除きほぼすべて無料で楽しめるようになっています(一部事前応募のイベントあり、応募は開幕前に進行)。ギャラリーの案内デスクには日本語・中国語可能スタッフが常駐し、英語付きパンフレットも完備しているため、外国人観光客も訪れやすいでしょう。
※2013年ソウルミュージカルフェスティバルの各イベントのチケット購入・事前応募に関する案内はこちら |
新旧の韓国ミュージカル情報をチェックできる! (ギャラリー 10:00~18:00) ギャラリーには、海外作品を含む韓国ミュージカル117作品が展示されています。作品の下にあるQRコードをスキャンすると、インターネット上で作品情報を知ることができるようになっています(韓国語)。
ミュージカルは一度終演すると再演しない限り見ることができないため、韓国作品に関心のある人なら、「この作品気になってた」「懐かしい!」など嬉しいポイントでしょう。
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雑誌「ザ・ミュージカル」のバックナンバー ▶ |
新旧作品がずらりと並ぶ様子は壮観 |
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「ハイスクール・ミュージカル」 |
作品のプログラムや映像を間近に見られる!
(ギャラリー 10:00~18:00)
ギャラリーの中央には、作品のプログラムやパンフレット、グッズ、寄贈品などが展示されています。座れるスペースもあり、気軽に手にとって見ることができるため、ゆっくり作品の世界に浸ることができます。 |
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つい熟読してしまいそう ▶ |
「レ・ミゼラブル」関連グッズ |
元祖韓国オリジナルミュージカル 「サルチャギオプソイェ」の初演広告 |
ミュージカル関連の映像も鑑賞できる |
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期間中、週末には各プログラムの販売も行なわれる予定とのこと(「レ・ミゼラブル」は除外)。過去のプログラムなど公演会場でなければなかなか入手しにくい貴重なラインナップが多いので、作品ファンはこれだけでも行く価値がありそうです。 |
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演出家や俳優とのトークイベントに参加できる! (ギャラリー 8/7 14:00 「女神様が見てる」製作者チーム、 8/8 14:00 「風月主」演出家、 8/11 15:00 俳優チョ・ガンヒョン) 韓国オリジナルミュージカルの演出家や俳優のトークイベントなどにも無料で参加できます(各回約100分)。 ギャラリーで行なわれるものはフランクな雰囲気で、誕生秘話やさまざまなエピソードなどを通じて作品や俳優をもっと深く知ることができ、有意義な時間を過ごせるでしょう。 |
「女神様が見てる」 製作者チーム |
「女神様が見てる」 ポスター |
未来のミュージカル俳優たちを見られる!
(野外8/6~11 18:00/20:30 大劇場 8/9 20:00 中劇場8/9~10 13:00~18:00 小劇場8/7~10 19:00) 野外特設ステージでは、ミュージカル専攻学生チームによるリレー公演が開催。大劇場では、大学生ガラショーが繰り広げられます(2013年の司会は2PM)。中劇場では、学生たちが実際の公演の舞台と一般人観客の反応を実感できるようにと、2013年からフリンジ公演が始まりました(1作品約40分)。また小劇場では、評価の高い新鋭韓国オリジナルミュージカル5作品のアンコール公演も開催されます(1作品1時間以内の短縮版※観覧は開幕前に事前応募)。閉幕ガラショーで最優秀作品(2つ)に選ばれると制作費と公演会場の支援が得られます。 将来有望なミュージカル俳優の卵たちの公演を見られるでしょう。
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リハーサル中の野外特設ステージ |
多様な韓国ミュージカル作品の展示はもとより、公演やトークイベントなど、無料で楽しめる「ソウルミュージカルフェスティバル」は、興味を持ち始めたばかりの韓国ミュージカル初歩者にぴったり。忠武アートセンターは、地下鉄2・6号線新堂(シンダン)駅10番出口からすぐとアクセスも便利なので、気軽に訪れてみてください。 |
「バンジージャンプする」の展示 |
雑誌やプログラムを見られるのが嬉しい |
韓国ミュージカル作品の海外進出紹介 |
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