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第68回~井上智幹さん 江原道庁(鳥取県庁派遣)

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韓国北東部に位置する江原道(カンウォンド)。豊かな山と水資源を背景に、雪岳山(ソラクサン)をはじめとする名峰、美しい海岸など多くの観光名所を誇り、2018年に平昌(ピョンチャン)で開かれる冬季五輪でも注目の地域です。 そんな江原道と長年友好関係を結んでいるのが、日本の鳥取県。鳥取県庁から江原道庁に派遣されて約2年となる井上智幹さんは「江原道と鳥取県には共通の魅力がある」と語ります。観光PRの点では大都市とは異なるローカルエリアならではの魅せ方、自治体国際交流に対する思いを、春川(チュンチョン)にある江原道庁オフィスで伺いました。

名前 井上智幹(いのうえ ともき)
職業 東アジア地方政府観光フォーラム(EATOF)恒久事務局協力官(鳥取県庁からの派遣職員)
年齢 満34歳(1978年)
出身地 鳥取県鳥取市
在韓歴 1年11カ月
経歴 慶應義塾大学経済学部卒、2003年鳥取県庁入庁。2011年4月から、文化観光局交流推進課より研修派遣職員として江原道庁に派遣。2012年4月からは同庁に事務局がおかれたEATOFの協力官として勤務。
20年にわたる鳥取県と江原道の交流
雪岳山(写真)など四季の自然が美しい江原道
雪岳山(写真)など四季の自然が美しい江原道
鳥取県と江原道との交流は、1994年の友好提携に始まり、約20年に渡る歴史があります。交流開始の理由は色々ありますが、当時の幹部同士が「顔の見える交流」をしたいという志をもち、個人的交友があったことが一因だといわれます。

インフラでは米子市とソウルを結ぶ直行便、さらに県西部にある境港─江原道の東海(トンヘ)港─ロシアのウラジオストクを結ぶ貨客フェリーが運航。

行政レベルでは県・道議会議員、行政職員、教育関係者など人の行き来等を通じたやりとりが進められ、大学間の学術交流、博物館同士の交流活動も行なわれています。
県庁・道庁職員の相互派遣も2012年度までに鳥取県から16名、江原道からは17名の職員が駐在してきました。私は2011年4月に鳥取県庁文化観光局交流推進課付けで、江原道庁の国際交流室へ研修職員として赴任しました。1年後に江原道庁内に事務局をおく「東アジア地方政府観光フォーラム(EATOF)(※)」の協力官に転任しています。

実は赴任が決まった当初は、韓国語が全くできない状態でしたが、着任まで1カ月程度で猛勉強し、韓国でも約2カ月間、業務と並行して毎日語学研修を受けました。日本語の堪能な現地職員の協力や日常の学習努力もあり、幸い今は生活に支障のない程度で話すことができます。

※東アジア地方政府観光フォーラム(以下EATOF):東アジア地域の共同繁栄と地域間交流を進め、観光誘致の協力推進を図ることを目的に設立。年次総会はじめ各種交流事業を行なう。鳥取県、江原道を含む12カ国12地域の自治体が参加、事務局は江原道庁内におかれている(2013年3月時点)。
建物も特徴ある江原道庁
建物も特徴ある江原道庁
井上さんは15人目の派遣職員
井上さんは15人目の派遣職員
道内の主要エリアはほぼ訪問
約2年間で行なってきた業務は大きく分けると、鳥取県の広報活動とEATOF事務局の運営、そして江原道庁の職員として要請のある各種業務です。特に初めの1年間は、国際協力室に所属しながらも様々な部署をまわりました。

道庁内だけでなく各地で開かれる関連会議に参加させてもらったり、日本からの訪問客のアテンドをしたりすることも多く、東海岸圏の経済自由区域や、バイオメディカルの先端企業が集まる原州(ウォンジュ)など、江原道の主要地域はほぼ訪れました。

江原道のお祭り・行事に外国語ができる職員として参加を頼まれることも少なくなく、「江陵(カンヌン)端午祭り」では海外の公演チームをアテンドし、訪問国と江陵市の両者から感謝されたのがいい思い出です。

来客やイベントは週末に重なることも多いですが、日本では経験できない出会いがあるのはこちらで過ごす醍醐味の一つですね。
韓国の推進力は「官民一体」
江原道庁の職場メンバーと
江原道庁の職場メンバーと
業務をしながらの印象として、観光PRでも企業誘致にしても、韓国では民間企業と行政が協力して推進力を高める傾向が強いという点が挙げられます。

例えば日常業務で韓国語資料の日本語訳監修をする際、行政関連ばかりでなく一般企業の資料も依頼が来ることがあります。

日本は民間企業の手でうまくまわっているようですが、今後は必要な局面では行政がより積極的に民間企業をお手伝いできたらいいのではないかと思います。
他には、軍隊の影響があるのかトップダウン型の思考の強さも時々感じます。時間をかけて慎重に仕上げる日本の仕事スタイルに対し、スピーディで抜けや漏れは都度修正を加える「パルリパルリ(早く早く)」文化も実感しました。こうした文化の差異は業務上では難しい場面もありますが、逆に自分の先入観や思考の鎖が解き放たれることも多く、面白くもありますね。
県PR、あのアニメキャラが活躍!
2012年には鳥取で開催の「国際まんが博」をPR
2012年には鳥取で開催の「国際まんが博」をPR
県の地名度を上げ、韓国から鳥取への訪問客を増やすための広報活動にも取り組んでいます。現地の旅行会社による旅行商品企画に関わったり、ジャパンフェスティバルや旅行博覧会、日韓交流お祭りなどのイベントに出向き、広報ブースを出展しています。

鳥取県は水木しげるをはじめ著名な漫画家が多く、近年は「まんが王国とっとり」をテーマにした県PRを行なっていますが、中でも効果抜群なのは青山剛昌の「名探偵コナン」のキャラクターを使ったPR。
コナンは韓国でも知られており、大きなポスターを置いたり、コナングッズを使ったゲームをしたりすると、子どもも大人も注目してくれるんです。私もコナンのTシャツを着て売りこみを行なったり(笑)。
韓国人には砂丘とアウトドアが評判
韓国のお客さんに人気の観光地は、鳥取砂丘。また韓国では年配層を中心にアウトドアを楽しむ方が多いので、中国地方最高峰である大山への登山やサイクリング、海を見下ろしながらのゴルフも評判です。

境港までのフェリーは約14時間ですが片道1万円程度で行け、「水木しげるロード」などの観光スポットへもアクセスしやすいので、飛行機はもちろんフェリーのご利用も多いです。長年の交流や広報の努力もあってか、韓国人の鳥取県への関心はなかなか高い印象です。
鳥取を訪れたことのない方に「どんなところなのか」と尋ねられたら、「偉大なる田舎です」と答えます。東京・大阪などはやはり不動の人気を誇る観光地ですが、日本に興味をもった韓国人が次に訪れたい土地として鳥取を選んでくれるよう、大都市とは別の魅力を伝えることを心がけています。ブースを訪れてくれたお客さんに「鳥取県行ったよ、田舎だけどいいところだね」と言われるのは、まさに狙いどおりで嬉しい瞬間です。
日韓を超え…12カ国で考える自治体交流
2012年4月から配属になったEATOF、東アジア地方政府観光フォーラムの恒久事務局は、鳥取県と江原道を中心に、中国吉林省・モンゴル中央県・フィリピンセブ州など12カ国の自治体が共に観光誘致と交流について取り組む場です。

設立に江原道が積極的に関わった縁があって事務局は道庁内に置かれています。EATOFの活動は総会とその他の行事に分かれ、事務局は企画から準備までを担います。

行事がない時期は日韓数名のこぢんまりしたメンバー編成で、私も基本的にはEATOF業務と、先に挙げたような日韓交流の業務を並行して進めています。
2012年のEATOF総会
2012年のEATOF総会
毎年開かれるEATOF総会は、自治体の総会と同時に学術フォーラムなど多様な取り組みをしており、事務局も準備に追われます。2012年はアンコールワットで有名なカンボジアのシェムリアップ州で開催されました。

当日のスピーチで「一般の旅行とは別の形で、異なる文化の暮らしや考えを共有できる“顔の見える”友好関係を拡大していくことが、自治体交流にとって大切だ」と言う言葉を聞き、参加地域が一堂に会して思いを同じにできたことを実感しました。
また青少年の交流促進にも特に力を入れており、例年、大学生が参加するサマーキャンプを各国持ち回りで行なっています。国際感覚をもった若者の育成プログラムを発展させることはEATOFの今後の課題でもあり、いかに興味をひく企画にするかなど試行錯誤の段階です。

将来的には学校や旅行社を巻きこんで、例えば東南アジアの人に平昌や鳥取の冬を体験してもらうなど、東南アジアから北東アジアへの誘客もおこせるようなプログラムを作りたいです。そのためには日韓が歩調を合わせながら企画を進め、私は調整役として周囲の意見を聞きながら、自分もきちんと発言できる立場にたつことが必要だと思います。
地域の良い部分を自覚し 「背伸びしない人気者」に
南怡島
南怡島
飾り気のない素朴な雰囲気、ゆえに地域広報の方向性で江原道と鳥取県は共通点をもちますが、こちらで仕事をしながら見習いたいと思った点も見出しました。常に海外を意識しながらいかに生き残るかを戦略的に考え、鍛錬を怠らない姿勢です。

身近には年齢問わず、英語学習などの自己啓発を続ける同僚が多いことに感心しました。観光地は春川の南怡島(ナミソム)が好例です。冬のソナタの撮影地として知られますが、江原道では近年、海外メディア向けの撮影誘致でもブランド力の向上を図っています。
タイやマレーシアでは南怡島で撮影された自国の映画・ドラマがヒットし、南怡島への訪問客が急増しました。自治体が自己のもつ資源をいかに効果的に打ち出すかという面で、大変勉強になります。

学校でもクラス一番の人気者っていますよね?それは容姿ではなく愛嬌や性格などの長所を、背伸びせずに出せる人ではないでしょうか。

鳥取県や江原道も同様です。開発できる部分はバランスよくしていけばいいですが、韓国中がソウルになる必要はないですし、日本中が東京になる必要はありません。

自分の地域のもつ良い部分を自覚し、誇りをもってそれらを紹介していくのが、今後も大切だと思っています。
インタビューを終えて・・・
「江原道のおすすめは、旌善(チョンソン)にある「江原ランド」。国内で唯一韓国人に開放されたカジノがあり、韓国人の意外な一面が覗けるかもしれません(笑)」と、コネスト読者に穴場の観光スポットも教えてくれた井上さん。現地での生活を積極的に楽しむ姿、そして自らの郷土である鳥取県への深い愛着は表裏一体のように感じられました。

江原道庁には「鳥取会」、鳥取県庁には「江原道会」と、互いに興味のある人たちの集まりがあるそうですが、行政という一見大きな次元の交流も、根底にあるのは人と人が向き合うつながり。今後もグローバルな視点で、ローカルを盛りあげていってほしいと期待しています。
東アジア地方政府観光フォーラム(EATOF)
www.eatof.org
鳥取県庁:
www.pref.tottori.lg.jp(公式ホームページ)
www.tottori-guide.jp(鳥取県観光案内)
江原道庁:
jpn.gwd.go.kr(公式ホームページ)
www.gangwon.to(サイバー江原観光)
  最終更新日:13.03.06
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