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第47回~高橋利明さん(東北3県北海道ソウル事務所)

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日本でも放送された大ヒットドラマ「アイリス」のロケ地が秋田県であったことから、東北地方が昨年から韓国で大きな注目を集め、最近ソウルから東北地方に向かう飛行機が満席だとか。その東北地方のPRのために置かれた北東北3県・北海道ソウル事務所の5代目所長を務めるのは岩手県庁から派遣されている高橋利明さん。「他に比べると岩手県は知名度が低くてねえ」と苦笑される高橋さんですが「自分に与えられた貴重な機会だと毎日を噛み締めている」とのこと。4道県の魅力、日本の地域文化を韓国の人たちに伝えようと奮闘中の高橋さんに明洞(ミョンドン)の事務所でお話を伺いました。
名前  高橋利明(たかはしとしあき)
勤務先  北東北3県・北海道ソウル事務所 所長
年齢  46歳(1964年生)
出身地  岩手県
在韓歴  1年9ヶ月
経歴  1989年岩手県庁入り。1999年民間研修(日本橋高島屋)、2007年岩手県庁国際観光担当などを経て、2009年4月より現職。
全国の地方自治体の中でも珍しいソウル事務所
青森県、秋田県、岩手県の北東北3県と北海道の知事の合意のもと、観光客の誘致、特産品などの紹介を目的に2002年11月にソウル事務所が設立されました。運営は共同で所長は2年任期の輪番制、4道県職員から1名派遣されています。JNTO(日本政府観光局)がビジットジャパンキャンペーンなどを行なっていますが、韓国からの旅行者数を見ても東京、大阪、九州、沖縄が人気なので、北海道と東北地方をよりPRしようという狙いで、ソウル事務所を置きました。私はソウル赴任前、国際観光の担当の課にいて日本からソウル事務所を支援する立場でした。担当として岩手県庁から人を派遣するための準備を進めていたら、急遽私自身が行くことになりました。地方自治体で海外勤務はほとんどないケースなので、非常にびっくりしました。

この事務所と同様に現地事務所を置いている地方自治体は、一番歴史が古く先日20周年を迎えた新潟県をはじめ、宮城県と山形県が合同で事務所を持つ他、静岡県、宮崎県、沖縄県の5つで、全国的にみても数は多くありません。歴史的に韓国との交流がある西日本と比べて、北海道や東北はそうした背景が少ないことも事務所が置かれる要因のひとつになったと言えるかもしれません。1999年に韓国で公開されヒットした日本映画「ラブレター」(中山美穂主演)で北海道が注目されましたが、事務所開設当初は韓国における東北、北海道への認知度はまだまだ低かったと思います。開設後に地道にPRしていくことによって、次第に訪問者数が増えていきました。
各種パンフレットも揃うソウル事務所
各種パンフレットも揃うソウル事務所
事務所の主な業務内容のひとつに、年2回、韓国の旅行会社と4道県のホテルや観光施設のマッチングの機会を作る観光商談会があります。またモニターツアーとして、公募で選ばれたペア1組を4道県に招待してマスコミを媒体として韓国一般の方々へのPRをします。またこれまでは観光客誘致を各道県が単独で行なっていましたが、昨年から各道県を周遊する連携商品の開発を進めています。また各種博覧会に参加して観光地や特産品を紹介したり、日本の製造業者と韓国のバイヤーをマッチングするなどの取り組みを行なっています。
「アイリス」のヒットで、韓国は今、北海道・東北旅行ブーム
事務所開設当時から観光商談会を行なっていますが、当初20~30社程度だった参加社数が最近は100社程度となり、東京や大阪が中心だった韓国の人たちの関心が次第に他の地域にも移ってきたのだなと感じています。私が赴任した一昨年は円高で為替の状況も悪く、インフルエンザの発生もあり、訪日旅行者数が減少しました。しかし、その状況の中から次第に北海道への旅行者数が伸び始めたところにドラマ「アイリス」のヒットがあり、若い人たちの訪問が増え、4道県はブームになりました。

ロケ地となった秋田県を筆頭に、秋田便が満席のため、周辺の青森、函館、千歳、または仙台を入り口に訪れる人たちがロケ地観光だけでなく、スキーや温泉にも訪れるようになりました。人気を引っ張ったのが「アイリス」ですが、これまで4道県がそれぞれ努力して知恵を出し合った結果が相乗効果として現れたといえると思います。
雪質が日本と違う韓国のスキー場
雪質が日本と違う韓国のスキー場
先日韓国のスキー場ビバルディパークに初めて行ってきました。ソウル市内からスキー場に行くバスは若い女性ばかりで、シーズン開始間もないスキー場が大変な賑わいで驚きました。日本のバブル期のようでしたよ。施設は立派で日本のスキー場と大きな違いはありませんが、一番違うのは雪質。韓国は人工雪なので、まったく違いますね。岩手県の安比スキー場と韓国のハイワンスキー場が業務提携をしており、シーズン券を持っていればどちらでも有効なんですよ。こうした交流もあるので、韓国のスキーヤーたちに、雪質が素晴らしい東北、北海道のスキー場でのスキーを楽しんでもらえるようPRしたいですね。特に今冬のモニターツアーは岩手県ではスキーツアーなので雪質の違いを体験してほしいです。
2010年世界灯り祭りの立ちねぶた
2010年世界灯り祭りの立ちねぶた
北海道はメディアによく取り上げられるので、若い人を中心に札幌や小樽が人気です。2月に開かれる雪まつりも話題ですね。秋田県はやはりアイリスで、青森県はソウルで秋に行なわれた世界灯り祭りでねぶたを展示して知名度が高まり、ねぶたの里が人気です。日本でも話題になった「奇跡のりんご」が韓国でも翻訳され話題となったこともあり、りんごもよく知られています。

4道県中、唯一ソウル便がない岩手県は若干不利で、花巻-ソウル便の就航を願うとともに、スキー場をはじめ、もっとPRしていかなくてはと思います。2010年12月4日に開通した青森新幹線が韓国の鉄道雑誌で特集が組まれ、大々的に紹介されました。これまで北海道を除き、東北地方は年配の旅行者が多く、「温泉」がキーワードでした。もちろん、温泉や食べ物は特長のひとつですが、韓国の人たちのニーズが多様化する中、それに応じられるように様々な情報発信をしていかなければならないと思います。
韓国人に人気のスポット 韓国人に人気の食べ物 韓国人に話題のもの
青森県 ねぶたの里 りんご ねぶた
秋田県 田沢湖 うどん アイリス
岩手県 安比 わんこそば わんこきょうだい
北海道 小樽、札幌 かに 雪まつり
魅力を伝えるために必要なのは「韓国人の視点」
日本で制作したツールは地味?!
日本で制作したツールは地味?!
日本で制作したPRポスターやパンフレットをそのまま持ってきても受け入れられません。韓国の人たちは鮮やかな色合いを好みますが、日本で制作されたものを見直してみると鮮やかな色がない。日本と韓国では色の感性が違うんですね。写真も同様です。また、日本で制作された韓国語のツールには間違いも多く、中にはとても出せないというものもあります。 色の問題だけでなく、日本人が日本で一生懸命考えたものを持ってくるだけでは十分でない。やはり韓国の人に「行ってみたい」と思ってもらうには韓国の人たちの視点が何よりも大切です。日本側の発想にとらわれず、韓国の人たちの生の声を生かすこと。本当に誘客したいのならば、韓国人の考え方、目線で捉えることがいかに重要かをソウルに来て感じましたね。
そこで大きな役割を果たしているのが、韓国人スタッフです。私はいつも率直に話してくださいと言っています。韓国のお客様を受け入れている日本のある施設から、うちの韓国人スタッフについて「はじめは随分厳しいことを言うなと思ったが、今思うと言ってもらってよかった」と言われたことがありました。日本人からすると手厳しいと思うことも韓国人スタッフは包み隠さずストレートに話してくれますが、それはとても大切なことです。
上司は部下を選べないし、部下も上司を選べないという言葉がありますが、私は「人」が一番大事だと思っています。だから、彼女たちが自分たちの考えで動ける環境作りと支援とフォローが私の役割です。彼女たちがそれぞれの個性を生かして仕事をしている時、成長している姿を見ることができた時が一番楽しいですね。
流行に敏感であること、機会を逃さないことがPRのポイント
韓国では日本酒がブームに
韓国では日本酒がブームに
2011年の2月~3月頃に新世界百貨店地下食品売り場で、最近、韓国でブームになっている日本酒をはじめ、食品を中心とした物産展をする予定です。しかし、日本から商品を持ってくるのは関税や運送費、賞味期限などの問題があり、なかなか難しいです。日本酒の場合、日本と比べて価格も4~5倍してしまうんですよ。しかし、東北の酒蔵メーカーには韓国で日本酒をひろめようと頑張っている企業があり、ソウル事務所が支援していけたらと思います。国レベルの問題で難しい面も多いですが、関税などの規制が緩和されて日韓の経済協力がすすむことを願っています。韓国で日本酒がブームですが、人々の関心がこちらに向いているこの時期を逃してはいけないと思います。行政だからと言って待ちの姿勢ではなく、常にアンテナを張って、このブームを利用できるよう打って出ていくことが大切だと考えています。
韓国と日本では仕事の進め方が違います。百貨店での物産展も日程がなかなか確定しなくて、調整に苦労しました。一番大変なのは「パルリ、パルリ(早く、早く)」です。青瓦台(チョンワデ)の政府高官が北海道・東北を2週間後に視察したいので3日間でスケジュールをまとめてくれ、というような依頼があって、その瞬間から日本の現場は大騒ぎです。受け入れ側としては、地位のある方の訪日スケジュールをそう簡単には処理できません。そうやって急いで提出したのに、その後音沙汰がなくて、また直前にパッと動き出したりするんですよ。初めはびっくりしました。私は慣れましたが、日本の担当者はちょっと可哀想ですね。
特技の剣道で日韓交流をすすめる
私の特技は剣道で、ソウルに来て以来、西大門(ソデムン)にある剣道場に通っています。道場の李漢植(イ・ハンシク)先生は日本語がお上手で大変素晴らしい人柄の方で、見学に行ってすぐに韓国で剣道の稽古を再開しようと決めました。仕事の都合で行けないこともありますが、時間の許す限りは稽古に通っています。ソウルで大会に出場したこともあります。日本人は私一人で、私は韓国語ができませんが、日本語を話せる方が多いので特に困ることはありません。稽古後の飲み会が初めは少し大変でしたが(笑)。昨年の夏には西大門区の剣道協会と岩手県盛岡市剣道協会の剣道交流をすることができました。剣道という共通の話題でお互いの関心も高まり、交流が進みました。李先生は日韓青少年の剣道交流を考えておられるので、お世話になった感謝も込めて、実現に向けて少しずつ進めているところです。
韓国語の響きに安らぎを感じる?!
韓国に来て感心したのは、電車やバスでお年寄りに席を譲る行為が非常に自然だったことです。日本が韓国に見習うべき点だと思っています。韓国の好きなところはもう一つ、「ネ~(はい)」という韓国語の響きです。同意を求める「ネ~」、そうだねという相槌の「ネ~」など、いろいろな含みがありますね。何か安らぐような、日本語にはない言葉の響きです。そう感じているのは、私だけじゃないですよ。先日、宮崎県で所長をされていた方がソウルに来て「ネ~」を聞いた瞬間に韓国に戻ってきた!と感じたとおっしゃっていました(笑)。
改善してほしいところはタバコのポイ捨て。これがなくなれば韓国に対するイメージも随分変わるだろうと思うほどです。日本ほど規制づくめでなくてもよいと思いますが、マナーは守ってほしいですね。
観光、経済、文化の交流を深め、韓国とパートナーシップを
今後は観光だけでなく物産にも力を入れ、物産も食品だけでなく、多様化していきたいです。産業廃棄物や高齢者福祉などに関するサービスを頑張っている企業があり、韓国ではそうしたサービス分野がまだまだ成長過程にあるので、紹介していけばひとつのビジネスチャンスだと思います。また昨年、日韓交流おまつりに北東北3県が参加したように、文化的な面で理解し、交流する場面も増やしていきたいです。私の任期も残りわずかですが韓国人スタッフに、観光だけでなく、経済や文化の面で韓国のパートナーとして協力できるように橋渡しができる地方自治体を目指す私たちの思いを伝えながら、ソウル事務所の役割が包括的なものになっていけばいいなと思います。
<韓国人から見た「日本旅行」のあれこれ>
高橋さんが信頼を置く、北東北3県・北海道ソウル事務所の韓国人スタッフは現在4名。皆さん、日本への理解があり、日本語も堪能です。北東北3県・北海道のPRの他、関連施設に対する外国人向けサービス向上及び改善協力の要請、韓国人が日本に旅行する際の相談などの業務を担当されています。韓国の人から見た「日本旅行」についてのイメージなどについて、李起淑(イ・ギスク)さんに伺ってみました。
日本旅行、ここが不便
IT大国韓国と比べると…
IT大国韓国と比べると…
韓国の若い人の多くは旅先でもフェイスブックやチャットなどを日常と同じく利用したいのですが、日本のホテルではロビーでしかコンピューターを利用できない場合が多いです。ケーブルの貸し出しはありますが、スマートフォンなど携帯用端末の場合は利用できません。電圧器も用意されていないところが多いですね。ネット環境が不便である点については、日本では若い人を対象にしたサービスが少し不足しているかなと思います。
観光施設などにせっかく韓国語の表示があっても誤字や誤解を与える表現があったりするので、私たちが訪問する際はできるだけチェックして写真を撮って、施設にお送りしています。もしわからないことがあれば観光連盟を通じて、私たちに連絡を下さいとお伝えしています。最近は韓国人スタッフを雇用している施設も増えていますが、表記の間違いや表示の整備はまだまだのところも多いです。
似ているようで違うお風呂文化、温泉への問合せも多い
温泉旅館などの場合、サービスが足りないというよりは、むしろ丁寧すぎて驚いたという方が多いですね。見送りのバスに向かって宿のおかみさんや職員が腰を曲げて挨拶しているのを見ると韓国人は「そこまでしなくても…」と感じます。でも、日本文化を体験するという意味で旅の楽しみのひとつだと言う方もいます。韓国の人は声が大きいし、稀にマナーの面で少し恥ずかしいと思うことがあり、せっかく外国に行くのだから周りの雰囲気にあわせてほしいと思うこともありますよ。一方で温泉が人気なだけに、温泉の使い方や入り方、韓国の銭湯文化との違いについては、韓国の人からも問合せの多い質問のひとつです。
韓国人のロマンは露天風呂で雪見酒
最近、若い人に日本旅行が人気です。そもそも露天風呂で雪見酒が韓国人のロマンなんですね。だからドラマ「アイリス」の濁り湯に雪というシチュエーションは、まさに私たちが求めていたもので「これだよ、これ!」って(笑)。韓国人の目から見た東北、北海道の魅力は冬の温泉やパウダースノーのスキーはもちろんですが、豊かな自然ときれいな空気です。交通が不便な面もありますが、世界自然遺産や新鮮な食べ物、物価が安いのもメリットのひとつです。秘湯と言えるホンモノの温泉を体験できるのも魅力です。韓国の若い人が経済力をつけはじめ、自分の好きなものを求めて好きなときに旅行したいという方が増えています。これからも韓国の人たちに、東北や北海道の様々な面をおすすめしていきたいです。
インタビューを終えて…
「日々、日本との違いを感じつつも、剣道の話をしていると気持ちで通じ合う部分が多いので、韓国を理解する上で役に立ちました」韓国生活を楽しむには同じ興味を持つ人とめぐりあうことだと高橋さんはおっしゃいます。また、常に笑顔でユーモアたっぷりの高橋さんですが韓国の人たちに東北の魅力、日本の魅力を伝えようとする眼差しは真剣そのもの。相互理解のためには相手の立場で物事を見ることの大切さに気づかされます。高橋さんがスタッフのみなさんと一緒に培ってきたこれまでの成果が2011年に花開き、韓国で本格的な「日本ブーム」が起きるのか、楽しみに見守りたいと思います。
北東北3県・北海道ソウル事務所
北海道、青森県、秋田県、岩手県が共同で運営する非営利の機関で、観光・産業振興を目的に2002年11月に設立された。韓国内における北東北3県・北海道の認知度を高め、観光だけでなく、文化、経済、産業など、多様な分野における交流と振興を進めている。北東北3県・北海道を訪問をする韓国の人たちへの情報提供や相談なども行なっている。
住所:ソウル特別市 中区 南大門路2街118 韓進ビル 本館703号
電話:02-771-6191~2
ホームページ:http://www.beautifuljapan.or.kr
  最終更新日:11.01.12
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