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第38回~石原有希子さん(二村グローバルセンター)

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ソウル市龍山(ヨンサン)区は外国人居住者が多い地域として知られていますが、特に東部二村洞(トンブイチョンドン)は2,500人を越える多くの日本人が居住していることから「日本人街」とも言われ、日本語の看板も数多く目にするエリアです。その二村洞で日本人のための生活相談、サービスを提供する施設である二村グローバルビレッジセンターのセンター長を務めているのが石原有希子さん。結婚を機に韓国で生活することとなり、来韓当初は戸惑うことも多かったとか。自らの経験を生かしながら、アットホームな雰囲気作りを心がけているという石原さんに二村グローバルビレッジセンターでお話を伺いました。
名前 石原有希子(いしはら ゆきこ)
勤務先 二村グローバルビレッジセンター センター長
年齢 32歳(1977年生)
出身地 群馬県
在韓暦 5年
経歴 大学卒業後、英語教師を目指してイギリスに留学。日本に帰国後、公立中学校での勤務などを経て、留学中に出会った韓国人の夫と2004年に結婚。2005年4月から2年間釜山(プサン)に在住し、大学の語学堂で韓国語を勉強。2007年から京畿道(キョンギド)富川(プチョン)市在住。2008年7月より、二村グローバルビレッジセンターの開設と同時に勤務、センター長に就任。2008年12月に韓国にて長女出産。
自らの経験を生かそうと二村グローバルビレッジセンターに応募
センター入口
センター入口
結婚のために韓国の釜山に来て、韓国語は大学の語学堂で勉強し、6級卒業後はアルバイトをしながら、就職先を探していました。ソウルに来てからもアルバイトをしながら就職先を探し、ソウル市の求人サイトで二村グローバルビレッジセンターの募集を見つけました。

イギリスでの留学経験、ほとんど言葉が話せない状況から開始した韓国生活など、これまでの自分の経験が生かせるのではないかと思い応募しました。龍山区在住者優先とあったので、ダメでもともとという気持ちでしたが採用となりました。採用が決まるまで役職のことは知らされていなかったので、センター長と聞いて最初は大変驚きました。
グローバルビレッジセンターはソウル市在住の外国人を対象に様々なサービスを提供する施設で、外国人が多く居住する地域に開設されています。ソウルグローバルセンターを運営するソウル市が出資し、運営は各センターが所在する区が行なっており、二村は龍山区の管轄です。私は龍山区の契約職員で、韓国人スタッフ2名の計3名で業務にあたっています。

業務内容は生活相談、韓国語講座などの教育プログラム、文化体験講座などの企画、運営など。二村洞はアメリカ、ヨーロッパ、中国、台湾などの人々も多くいますが、二村グローバルビレッジセンターの利用者の90%が日本人のため、日本人向けサービスが中心となっています。
内部の様子
内部の様子
インターネットも利用できる
インターネットも利用できる
韓国語講座の様子
韓国語講座の様子
二村は在韓日本企業に勤務の駐在員とその家族が多く居住している地域です。そのためセンターに寄せられる問合せや相談では病院情報、センターで開催する韓国語講座や文化講座への質問、お子さんの習い事について、レジャー情報、コンサートや観劇のチケットの入手方法等が多いです。

他のセンターでは法律相談や生活にまつわる緊迫した内容も多いのですが、二村の場合は前述のように、韓国生活を楽しみたい、豊かに過ごしたいという目的の相談が多いのが特徴です。
文化講座や生活セミナー、韓国で暮らす日本人の日常をサポート
日本でも人気のポジャギ
日本でも人気のポジャギ
文化講座ではポジャギ作りが人気で、応募してすぐに満員になるほどです。講座の通訳や進行は私が行ないます。参加者の皆さんと一緒に私自身も韓国文化のおもしろみを感じることができて楽しいです。

初年度はポジャギやメドゥブ(組紐)など日本でも馴染みのある手工芸などを行いましたが、多くの方に参加して頂けるような新しい企画を立てるのが難しいですね。韓国生活セミナーでは関係機関に依頼して、医療や観光などをテーマに講義をお願いしました。
メドゥブを利用したストラップ
メドゥブを利用したストラップ
ウェブサイトの利用方法についてのセミナーが好評でした。ウェブサイトを利用すれば、韓国生活がぐんと便利になることを私自身が実感したことから、レジュメ作成やセミナーの講師も私が担当しました。

多くの方が韓国語のウェブサイト利用に尻込みしていたので、韓国語のレベルに関わらず、こんな単語だけ知っていれば使えます、というポイントを紹介しました。主な内容はネットショッピングや映画館の予約、検索サイトの見方など。
ポータルサイトの場合は写真でニュースを見たり、視覚的に情報を得ることができます。韓国語を習っている方もウェブサイトは難しいという方が多いですが、写真を見ながら、興味を持った単語を調べると役立ちます。韓国生活の中に興味のあることを見つけられればいいなと思って。予想以上の反響があり、セミナー時には多くの質疑応答がありました。
来韓間もない方を対象に韓国の習慣やマナーについてのセミナーをしました。知っておけば、韓国の人たちの行動も理解でき、無理にあわせる必要はありませんが、状況に応じて適切に振舞うことができます。

韓国の人たちの中には外国人だとわかったら、じっと見る人がいます。実は私はそれが大の苦手で、普段から外国人だとばれないように静かにしています(笑)。些細なことに思えるかもしれませんが、日々の小さな出来事がストレスになります。慣れるに従って気にならなくなりますが、初めは色々と目について疑問に思うことが多いものです。
秋の風物詩。各地で開催されるキムジャン(永登浦区)
秋の風物詩。各地で開催されるキムジャン(永登浦区)
私と同じように感じている方の参考になればいいなと思って始めましたが、私自身が韓国での生活に慣れてくると、利用者の方が困っていることに気付きにくくなります。利用者の声を聞いて気付かされることは多いですね。

課題となっているのが外国人ボランティア活動です。ソウル市内で開催される行事にセンター単位で参加します。他の地域に比べて参加率が低いので「日本人はボランティアにあまり関心がないの?」と言われることがあり、どうすれば関心を持って頂けるのか考えているところです。

毎年11月にキムチを作って低所得者層に配るキムジャン行事がありますが、韓国語講座の方々にお願いして参加してもらったりしました。もうちょっと気軽に参加できるような内容にして、今後は地域のクリーンボランティアを募集する予定です。
学校の運動場を借り切ってのキムジャン(龍山区)
学校の運動場を借り切ってのキムジャン(龍山区)
韓国語講座に参加の皆さんは時にはボランティアも応援
韓国語講座に参加の皆さんは時にはボランティアも応援
互いの理解のために、井戸端会議コミュニティを実践中
スタッフと一緒に
スタッフと一緒に
センターで仕事をするにあたっては韓国人スタッフには本当に助けられてばかりなので、困ったことはありません。むしろ私の面倒を見る韓国人スタッフが大変だと思います(笑)。 予定されていた行事が市や区の事情で急遽中止になるという事態がたまに起こります。

公共機関であるため、利用者の方々への信用問題にも繋がり、日本の感覚から言うと理解し難い部分です。私個人の業務としてはセンター長として行事の出席を突然依頼されることがあります。物事の進め方が若干唐突な部分がある時、日本とは違うという印象を受けます。
今までで一番印象に残っているのが「二村まつり」の開催です。舞台を設置し、日韓の子どもたちが一緒に両国の歌を歌ったり、日本側は三味線や日本舞踊、韓国側はテコンドーやサムルノリを披露したりしました。文化体験では浴衣や韓服(ハンボッ)の試着や公報文化院による日本文化の紹介セミナーなど。

日韓の食べ物屋台などもあり、準備は大変でしたが日韓を問わず多くの地域住民が参加して、大成功を収めました。実際、日本人と韓国人の近所付き合いというのはあまりないようです。お祭のような地域の行事を通して、日本人と韓国人が一緒に楽しみ、お互いの文化を知るきっかけになったと思います。
※「二村まつり」の写真は二村グローバルビレッジセンター提供
日本人同士も同様で、二村に住んでいても知り合う機会が意外と少なく、センターの日本語教室に通って初めて日本人の知り合いができたという方もいます。私はセンター長という役職ですが、実務以上に私の役割は同じ国の人間がいるという安心感を利用者に与え、気軽に訪れてもらうことだと思っています。

私でよければ、私なりのアドバイスをして差し上げることもできるし、外国生活でのモヤモヤの聞き役になって世間話をしたり、気軽におしゃべりできる雰囲気を作りたいと思っています。
利用者の皆さんは30~40代が中心で、主婦業の先輩も多く、料理などをはじめ私が教わることの方が多いです。センターごとにカラーがあるのですが、二村はおばちゃんオーラを発しながら井戸端会議のできるアットホームなセンターになっていると思います(笑)。
就職は妥協せず、諦めず。生活は無理をせず。
第14回釜山国際映画祭GVの様子
第14回釜山国際映画祭GVの様子
語学堂を卒業後、まずはアルバイトからと考えて旅行ガイドブックのコーディネーターや通訳や翻訳をしたりしました。釜山国際映画祭の通訳ボランティアをしたこともあります。GV(ゲストビジット)という監督や俳優と観客が対話する行事の通訳を突然まかされた時は驚きました。

大勢の人の前で通訳をしなければならず、非常に難しい仕事で、散々な出来だった苦い記憶があります。現在は特に韓国語の勉強をしていませんが、もともと通訳よりも翻訳が好きで、現在は業務の中に翻訳の仕事も多いので楽しんでやっています。但し、韓国語よりも日本語の能力を試されますね。
韓国語講座の受講生の方々に感化されて、昨年、韓国語能力試験の6級を受験し、幸いにして合格しました。過去問にあたって試験に備えましたが難しかったです。日頃から韓国語で聞いたり、読んだりする訓練が必要だと感じました。
通勤はバスで1時間半
通勤はバスで1時間半
韓国で、自分が納得のいく仕事を探すのに1年半以上かかりました。日本人向けの求人は条件や内容面において難しいので、自分にあった仕事を探すのは大変だと肝に銘じながら、でも妥協しないで探すことだと思います。疲れたら息抜きをする時間も必要です。

私も諦めようかと思った頃にセンターの求人を見つけました。実は就職が決まったとほぼ同じ頃に妊娠がわかりました。私は契約職なので出産休暇が3ヶ月ですが、休暇に入ってから運よくすぐに娘が生まれて。オリニチッ(保育所にあたる)は生後3ヶ月から預かってくれるのでタイミングがよかったです。
娘を出産後は本当に忙しくて、今は自分の時間が持てるのは通勤1時間半のバスの中くらいです。睡眠をとったり、本を読んだり、音楽を聴いたりする貴重な時間です。

私は細かいことを非常に気にするタイプで、韓国の友人の何気ない一言に傷ついたり、夫の親戚に「お箸が使えるんだね」と言われて落ち込んだり、来た当初は泣くことも多かったです。今は何か言われても日本とは違うなあくらいで通り過ぎてしまいます。

外国に来たからと言っても私は私、習慣にあわせなければと思うとプレッシャーになって余計つらくなるので、無理をしなければいいと思っています。

韓国ではお嫁さんがシオモニ(義理の母、姑)によく電話をしますが、韓国式に抵抗なく馴染める人はやってみたらいいし、できないと思ったらやらなければいい。

だから、私はあまりいい嫁ではありません(笑)。でも、そうすればもっと楽に生活できるようになると思います。
主婦の目線で在韓日本人を支え、より広いネットワーク作りを目指す
私は結婚のために韓国に来たので「自分が望んでこの国に来たのではない」と思っていた時期がありました。何かにつけて韓国の嫌な面ばかりが目に付いて、否定的に捉えていましたが、ある日、日本で韓国を悪く言う人がいて、非常に腹を立てている自分に気づきました。

その時に、心からは好きじゃないけど、身内としての情が湧いてきたんだなと思って、以来、細かいことにこだわらなくなりました。今年のセンターの目標に子ども向けの行事を充実させることがあります。子ども向けの韓国美術の教室や韓国語教室を予定しています。

もう一つは結婚移民、国際結婚向けのコミュニティを作って月1回の行事を実施します。集まって話をするだけでなく、センターを活用して、就職や子育て、国籍、言葉などに関してのセミナーや勉強会を企画したいです。グローバルビレッジセンターはソウル、韓国に居住する外国人の生活支援センターです。

二村エリアに限らず、在韓日本人全体への支援が可能です。現在、二村在住の方々には多く利用していただいていますが、それ以外の地域の方にも存在を知らせて、利用してもらい、コミュニティを広げていきたいです。
相手の立場に立って接することをモットーにしていますが、同じ主婦という立場から、これからも心をオープンにして、世間話から小さなことでも気軽に相談できるご近所さんのような存在でありたいです。
★石原さんおススメのお店★
おしゃれなカフェやレストランが多い二村洞はランチの平均価格が10,000ウォンと他の地域に比べると少々高め。そんな二村洞で気取らず、手頃な価格で家庭的な美味しいご飯をいただけるとあって、人気なのがこちらのお店。夜は焼肉店ですが、昼間はキムチチゲ(5,000ウォン)、トゥッペギプルコギ(6,000ウォン)の他、石焼ビビンバやテンジャンチゲなどの食事メニューが充実。

「ソルラング」
住所:ソウル市龍山区(ヨンサング)二村洞(イチョンドン) 301-19
電話番号:02-794-1515
新龍山小学校の西側の通りに面している
新龍山小学校の西側の通りに面している
フルーティな香りのするキムチチゲ
フルーティな香りのするキムチチゲ
トゥッペギプルコギは醤油ベースで

食べやすい
トゥッペギプルコギは醤油ベースで
食べやすい
インタビューを終えて・・・
取材中も利用者の方が頻繁に訪れ、気軽にお話していかれる様子は本当に「町の集会所(?)」といった雰囲気。インタビューの中に「センターの特色はセンター長のカラーが出る」とありましたが、ほんわか、のんびりとした空気を持つ石原さんのカラーがそのまま現れているようです。韓国に来た当初は泣くことも多かったという石原さんもここ数年は穏やかに過ごしているそうです。「強くなったのではなく、前が弱すぎたんです」とニッコリ。しかし、外国生活というのは不安なもの、他人には小さなことに思える出来事も本人には大きなストレスになります。当事者ならではの経験と、細やかな共感、鷹揚に構えた姿勢で在韓日本人、特に家庭を持つ女性たちを支え、力づけているのでしょう。
二村グローバルビレッジセンター
2008年1月にソウル在住の外国人の生活サポート、サービス施設として、ソウルグローバルセンターが設立され、その後、市内各地で外国人が多く居住する地域にビレッジセンターが開設された。二村は2008年7月14日に開設。利用者の約90%が日本人という地域上の特徴から日本語、日本人向けのサービスが中心。韓国語講座や様々な文化体験プログラムの実施、生活相談サービスを行なっている。二村の他には梨泰院(イテウォン)やソレマウルの近くなどにビレッジセンターがある。
住所:ソウル市龍山区(ヨンサング)二村1洞(イチョンイルドン)300-27 漢江ショッピングセンター304号
電話:02- 796-2018~9
ホームページ:http://global.seoul.go.kr/ichon/
  最終更新日:10.03.15
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