韓国旅行「コネスト」 第35回~牧野純さん(GS Park24) | 日韓わったがった ―韓国で、はたらく。 | 韓国文化と生活
韓国地図 コミュニティ CHINESE(中文)
韓国が始まる、韓国が広がる
韓国旅行「コネスト」
新羅IPARK免税店1周年!「旅行グッズ」贈呈
検索

韓国ホテル

韓国ツアー

公演チケット

格安航空券

携帯・Wi-Fi
HOME 韓国旅行基本情報 交通 エリア グルメ ショッピング 観光スポット エステ 美容医療 韓国語 韓国留学 文化と生活
クーポン
ホーム > 韓国文化と生活 > 韓国生活 > 日韓わったがった ―韓国で、はたらく。 > 第35回~牧野純さん(GS Park24)

第35回~牧野純さん(GS Park24)

お気に入りに追加 (登録者 : 1人) 印刷する
日本では黄色い看板でお馴染みの時間貸駐車場「Times」が韓国にも進出し「GS Times」の名前で現在躍進中です。その舵取りをまかされているのが韓国赴任後も休日には趣味の車を走らせているという程車好きの牧野純さん。交通渋滞や駐車違反を含む交通違反が旅行者にも目につくソウルの交通環境ですが、その改善に大きな期待が集まる駐車場整備に関する興味深いお話を江南(カンナム)の事務所で伺いました。
名前 牧野純(まきのじゅん)
勤務先 GS Park24 Co.,Ltd.
年齢 43歳(1966年生)
出身地 東京都
在韓暦 9年
経歴 1996年から1年間、当時の勤務先であった金融機関からの派遣で延世大学語学堂に留学。2001年より金融機関のソウル支店にて勤務。2005年にパーク24株式会社に入社し、東京営業部、事業開発部を経て、2006年に来韓。GS Park24株式会社にて常務執行役員営業本部長、2008年に常務執行役員兼取締役営業本部長、2010年より代表取締役社長兼COO。
パワー溢れる韓国に魅力を感じて、旅行、留学、駐在へ
韓国との出会いは90年代前半です。当時の日本はバブル崩壊など社会の気分が下降しており、反対に韓国は88年のソウルオリンピック以降、非常に高い経済成長を示していて、東大門南大門に行くと人々に勢いがあり、活気がありました。

韓国に来るとパワーをもらえるようで、以来、何度か遊びに来るうちに韓国人の友人ができ、韓国語を少しずつ覚えるようになりました。喫煙するので、最初に覚えた韓国語は「チェットリ ジュセヨ(灰皿ください)」です(笑)。

海外旅行の際もわざわざソウル経由の飛行機を選び「武橋洞(ムギョドン)のナッチ(タコ)と焼酎」と友人に注文し、一晩だけのソウル滞在を飲み明かしたりもしました。その友人とは15年来の付き合いになります。

当時勤めていた金融機関で語学留学派遣者の募集があり、留学生として韓国に来たのが96年。語学に集中せよという主旨で住まいは下宿、1年間は帰国禁止でした。
きちんと韓国語を勉強したのはこの時からで、テレビは日本語放送を一切見ないで韓国の子ども番組を見たり、学校以外の場で韓国語に触れようとボランティアで喫茶店の手伝いをしたり、韓国語漬けの生活を送りました。

帰国後は韓国マーケットと韓国企業を担当する機会もあり、日韓を行き来していましたが、2001年よりソウル駐在となり本格的なソウルでの勤務が始まりました。その後、パーク24株式会社の韓国進出に関してのアドバイザリーをしたことが縁で現在に至っています。今は仕事の殆どを韓国語で行っています。
価格とサービスが明確なコンビニの「安心感」を駐車場ビジネスで
クモンカゲはコンビニに
クモンカゲはコンビニに
GS Park24の事業をコンビニエンスストアに例えてよく話しています。かつて韓国の街中に数多くあった小さなクモンカゲ(個人商店)が徐々に姿を消し、様々なブランドを掲げたコンビニエンスストアに変わり始めたのは僅か10~15年前です。

当初、コンビニエンスストアの現在を予測した人がどれだけいたでしょうか?ところが、実際にはブランドが与える安心感と、POSシステムによる効率的な運営、組織的な流通システムは瞬く間に旧態依然とした街のクモンカゲ(個人商店)を駆逐してしまいました。
私たちも駐車場設置件数日本一である「Times」(駐車場数8,900箇所、26万台)のブランドがあり、駐車場のPOSシステムといえるオンラインネットワークシステムを持っています。

「GS Times」の看板とともに、車幅が広くても十分な広さがある、駐車券を取る位置が傾斜してないので車が動くことがない、精算機に無理なく車を近づけられる等、細部に渡る配慮を利用時に自然と感じてもらい、「きれいで安くて停めやすい駐車場」として認知されることを目指しています。
韓国のマーケットでコンビニエンスストアが位置を確立したように「GS Times」というブランドを浸透させるべく、現在62箇所(8,566台)まで展開中です。
駐車場の整備で改善される交通環境
東京の事例でいうと「Times」の増加に伴い違法駐車が減少し、思いもよらぬ副次効果もありました。交通事故の死亡者数の減少と交通渋滞の緩和です。違法駐車車両の間から人や自転車が出てきて車と衝突する事故事例が激減したのです。

また車線を塞ぐ違法駐車がなくなったことで交通渋滞が緩和され、物流面では宅配やトラック輸送の時間短縮につながり流通コストが下がります。渋滞中は減速運転で燃費が悪くなりますが、渋滞緩和で環境面でもプラスに働きます。同時にドライバーのストレスも緩和されます。これらはすべてデータとしてはっきりと現れています。
不足するソウルの駐車場
住宅地でよく見る路上駐車場
住宅地でよく見る路上駐車場
話を韓国に戻すと、ソウルには非常に厳しい交通渋滞があり、ソウル市も様々な施策を打ってはいますが、まだまだ緩和できていません。その理由のひとつに駐車場不足が挙げられます。

自動車の登録台数は95年から05年の間にほぼ倍に増え、07年のデータでは1,600万台ですが、駐車場の設置件数が1,300万台しかない。日本では登録台数7,900万台に対し設置件数は約3倍の2億3,700万台です。そこで駐車場不足を補おうと緊急対策的に大通りから一歩入った道(裏面道路)に路上駐車場が作られました。
ところが駐車場不足の解消には一定の効果がありましたが、交通事故の死亡者数が大きく増える原因となってしまいました。韓国はOECD(経済協力開発機構)加盟国中、裏面道路の交通事故死亡者件数で1位です。

最近、「Times」の日本での実績及び韓国でのビジネス展開が注目され、国土海洋部(日本の国土交通省に相当)、韓国交通研究院、大学などで駐車場の整備と交通環境の改善についての講義を依頼されることがあります。韓国政府も問題解決に力を入れていますが、私たちも民間の立場から駐車場整備を進めており、ひとつの社会資本として社会に役立つ事業に育てていきたいと考えています。
韓国マーケットに合致したビジネスモデルを選択
日本で成果があったからと、日本のビジネスをそのまま韓国に持ってきたのでは通用しません。韓国でビジネスをするからには「韓国のやり方」にはできるだけ耳を傾けて、韓国に根ざしたビジネスを進めていく必要があります。

そこで導入時にはかなり入念なパイロットテストを行いました。都市部、郊外、地方に色々なタイプの駐車場を作って、予測されたデータと実際を比較し、韓国における最適なモデルを選択して進めていきました。
駐車場の候補地は開発営業の担当者が街をくまなく歩いて探します。売上予測、利用方法、お客様の利用のしやすさ、総合的に判断して最終的には私が決定するので候補地は必ず確認しています。

先日数えてみたら850箇所でした。韓国で一番駐車場の候補地を見ている人間だと思いますし、ソウル市内ならどこに駐車場があるのか大体インプットされています(笑)。
小規模可、24時間無人可の秘密はフラップシステム
駐車場用地の確保には正直苦労しています。韓国の多くの地主は土地活用に商業ビル建設を選択してきました。しかし現在、商業ビルはオフィスの稼働率や賃料が下がり、空き率も高く、ビル建設が安心できる投資でなくなってきている状況があり、お客様である地主に駐車場の有効性を説明しています。また私たちの強みのひとつに日本でお馴染みのフラップという駐車場設備があります。

駐車すれば車体の前もしくは下に設置されたフラップが自動的に上がり、精算すればフラップが下がるという仕組みです。この設備は駐車場の入口にゲートを作る必要がなく、30坪前後の土地にも有効活用のチャンスが与えられます。スペースを有効利用できるフラップシステムの普及にも力を入れています。
車体の下にあるシングルフラップ
車体の下にあるシングルフラップ
車体の前にあるフロントフラップ
車体の前にあるフロントフラップ
フラップの導入はテスト段階で心配もありましたが、韓国人の特性である新しいものに対する積極性が出たのか、「GS Times梨泰院(イテウォン)」では初日から満車になりとても嬉しかったです。

オープン当初は利用方法がわからない方もいるので説明要員を配置するなどの工夫もしました。導入時に起きる問題は日本と似ていて、特に韓国だから困難であったということはありません。

ただ、フラップの認知度が韓国ではまだ高くないため、フラップが上がった状態で車を動かしてしまったといった事故を避けるため、費用が若干かかっても利用者の利便性のためにフラップをはっきりと認識できるフロントフラップを主に進めています。
雪の中の市場調査の末にオープンしたGS Times龍山
印象に残る仕事のひとつに「GS Times龍山(ヨンサン)」の開発があります。雪が降り、気温は零下の中、周辺の駐車場の台数と実際の駐車台数を時間ごとに1台ずつ数えるという気の遠くなるような市場調査を担当者と一緒にやりました。

また駐車場へのアクセスをよくするために、Iパークモール龍山駅電気街とつながる連結通路に交渉の末、階段を設置しました。オープン時には担当者みんなが大きな達成感を感じてくれたと思います。現在、ここの駐車場は買物客をはじめ、龍山駅からのKTX利用者のパーク&ライド駐車場として、特に週末や秋夕(チュソク)旧正月などには多くの方に利用されています。
また韓国では物流が急速に発展する中で荷物の仕分けをする大きな基地が不足していることに着目し、宅配業者に龍山駐車場の一部を提供するなど、状況に応じて日本とは違うサービスにも取り組んでいます。
電気自動車の時代到来を見据えて、駐車場に付加価値を
さらに将来への取り組みとして、GSカルテックスと共に済州島スマートグリッド事業の中の電気自動車充電事業に参加予定です。電気自動車は外部充電が必要で、急速充電方式で30分、200V基準で7時間かかります。

ガソリンの注油時間が5分程度なので利用者の立場からすると、充電に30分待つのはありえない時間です。そこで、駐車場に車を置いて用事を済ませに行く間に充電ができる充電インフラの役割を「GS Times」の付加価値にできるのではないかと考えています。

すでに日本では東京電力との提携に基づいて電気自動車のパーク&チャージサービスを実施しています。韓国ではまだ電気自動車が生産されておらず、法律上も公道を走れない状況ですが、数年後に実用化された際には充電インフラが必ず必要になるので、これから実証実験をしていく予定です。
相互理解の第一歩は韓国語を学ぶことから
同好会の仲間と
同好会の仲間と
ドライブが趣味なので休日は所属している同好会の友人たちとソウル郊外の水原(スウォン)や京畿道(キョンギド)の楊平(ヤンピョン)や清平(チョンピョン)などにツーリングに行きます。他の国に行くと食べ物がストレスになりましたが、ここでは美味しい韓国料理を食べるのがストレス解消になります。

自分で料理をする時も韓国料理を作りますよ。ソウルには日本食やラーメン店、各国料理の数も増え質もあがってきたので、友人と美味しい店を探して食べ歩くこともあります。
事務所のスタッフとともに
事務所のスタッフとともに
ソウルライフを楽しむコツは韓国語を学ぶことだと思います。私は語学を学ぶ環境に恵まれましたし、韓国語を話せない状態で駐在する方がほとんどであることは承知していますが、片言でも韓国語を話すことが韓国人とコミュニケーションをする上で大切だと思います。

取引先にはよく冗談で「私は韓国語が下手ですが、心は優しい人間なので、私の言葉はすべてよくとってください」と言っています。その場面に最もふさわしい韓国語を選択して話すというのは難しく、相手に誤解を与えたり、怒らせてしまうことはよくあります。
韓国語ができるからと自分の思いが全て相手に伝わっていると思うのは間違いです。殆どすべての業務を韓国語で行う上でそのことを強く意識しているので、同僚や取引先の言葉遣いを日々の業務の中で盗ませてもらっています。
「外国」にいるからこそ、価値観を共有できた時の喜びは大きい
仕事をしていて文化の違いを感じるのは、日本人は用意周到で韓国人は現場対応力があるということです。韓国人はその瞬間に考えて口にしているはずなのに交渉がすごく上手ですね。

私たちは相当準備しているにも関わらず、時々負けちゃったりする(笑)。一方、ミーティングの場では必要なデータが揃わないこともしばしばあるので、望む情報を明確に細かく指示しておかないと、何も準備しないで来る人もいますね。

韓国に進出する日系企業のアドバイザリーをしていた金融機関時代、「韓国は外国です、韓国人は外国人です」ということを繰り返し話していました。「韓国は外国」ということを忘れずにいれば、何事も違っていて当たり前と受け止められます。

それを忘れなければ、韓国は他のどの諸外国よりも日本と習慣や価値観で似た部分を見つけることができる国だと思います。
★牧野さんおススメのお店★
入口は看板の下
入口は看板の下
韓国料理が大好きという牧野さんのお気に入りのひとつで、週に1度はやってくるという「プデチゲ(1人前 7,000ウォン)」のお店がここ。お昼時には周辺の会社員で賑わう地元感溢れるお店です。

観光客も訪れる「芸術の殿堂」や「江南瑞草汗蒸幕」の最寄り駅、地下鉄3号線南部ターミナル駅3番出口を出て、国際電子センターを通り過ぎ、次の角を右折した後にすぐ左折。左側に看板があり、その地下にお店があります。

「サムボプデコギ」
住所:ソウル市瑞草区(ソチョグ)瑞草1洞(ソチョイルドン)1443-27
電話番号:02-521-2666
ハムやラーメンが入ったプデチゲ
ハムやラーメンが入ったプデチゲ
シメはポックンパッ(焼き飯)で
シメはポックンパッ(焼き飯)で
インタビューを終えて・・・
「早期に200箇所を達成したい。この数字の目安は現在韓国に205件あるスターバックスコーヒー。これくらいの数字になればマーケットの認知が高くなります」とのこと。街のあちこちにコンビニがあるように韓国ブランドとして定着した「GS Times」の看板をソウルの街で見かける日もそう遠くないでしょう。「私は変人なんで難しいことをやりたがるんですよ」と冗談交じりに笑っておられましたが「駐車違反車両がない車社会を韓国で実現していきたい」と語る牧野さんの横顔からは仕事への愛着と意気込みを強く感じました。近い将来にやってくるその日をソウルの一在住者として期待して待ちたいと思います。
GS Park24 Co.,Ltd.
時間貸し駐車場ビジネスモデルのパイオニアであり、駐車場設置件数で日本一(8,900箇所、26万台)のパーク24株式会社と韓国大手財閥企業のGSカルテックスの合弁企業。時間貸し駐車場「GS Times」の韓国での運営を目的に2006年に設立された。2009年11月末現在「GS Times」は62箇所(8,566台)。
住所:ソウル市瑞草区(ソチョグ)瑞草洞(ソチョドン)1445-3 国際電子センター19階
電話:02-3465-3600
ホームページ:http://www.gspark24.com
  最終更新日:09.12.23
※内容は予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
コネスト予約センターコネスト予約センターコネスト予約センター
・営業時間 9:30~18:00(月~土)
・休業日  日曜日・1月1日
道路名住所」とは?
2014年から施行された新しい韓国の住所表記法です。 → 詳細
ログイン 予約の確認
無料会員登録
コネスト会員になるとより韓国が近くなる!
レート・両替・物価 韓国の天気 カレンダー 翻訳
注目の記事 更新順リスト
第84回~川端悠輔さん(観光案内ガイド)
日韓わったがった ―韓国で、はたらく。
第26回~関康夫さん(日本大使館領事部)
日韓わったがった ―韓国で、はたらく。
第83回~カンナムさん(歌手・タレント)
日韓わったがった ―韓国で、はたらく。
第82回~村岡さん・太田さん(韓国伝統酒ソムリエ)
日韓わったがった ―韓国で、はたらく。
韓国旅行「コネスト」
COPYRIGHT ⓒ 2016 韓国旅行情報「コネスト」 All rights reserved.
今日見た記事
もっと見る(1)
【注目の記事】
[ 閉じる▲ ]
[ 固定解除 ]