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第22回大日向一彦さん(ドンファSFCハウジング)

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木造住宅メーカーの住友林業が韓国大手建材メーカー東和ホールディングスと折半出資し、ドンファSFCハウジング(株)を設立。韓国戸建て住宅市場に進出しました。マイホームと言えば高層アパートが主流で、注文戸建て住宅、まして木造住宅への認知度が低い韓国。そんな中で「木の家」づくりに奮闘しているのが大日向一彦さん。「木の家」の文化がありつつも現代住宅には根付いていない韓国で、日本スタイルの「木の家」を韓国の職人さんたちといっしょに作り上げています。「ひなさん」の愛称で韓国スタッフ、職人さんたちに親しまれている大日向さんの家づくりにかける思いをソウルの南、龍仁(ヨンイン)市にあるモデルハウスで伺ってきました。
名前 大日向一彦 (おおひなたかずひこ)
(一級建築士)
勤務先 ドンファSFCハウジング株式会社(技術チーム)
年齢 38歳(1969年生)
出身地 東京都
在韓歴 10カ月
経歴 1993年住友林業株式会社住宅本部入社。2005年まで支店生産グループにて生産管理担当として勤務後、住宅本部生産統括部へ異動。2007年10月ドンファSFCハウジングへ出向。
木造住宅は安くて性能が悪い?!イメージを打ち破るために
韓国で木造住宅を建築するにあたり、私はドンファSFCハウジング設立時から住友林業側の技術支援スタッフとして日韓を行ったり来たりしていて、その後、駐在することになりました。会社設立当初から関わっていた仕事だったので、韓国への転勤辞令を受けた時は、腰を据えてしっかりできるという気持ちが強かったですね。

日本で「木の家」というと温もりや環境、伝統というイメージがありますが、韓国では安くて性能が悪いというイメージがあり、家を建てるならRC住宅(鉄筋コンクリート)と考える人が大多数です。
またマイホームの購入と言えば高層アパートなどの集合住宅が主流です。しかし韓国政府の住宅政策は「量的拡大」と「質の向上」であり、今後多様な住宅を供給する開発計画を打ち出していて、実際、木造住宅の着工戸数は年々増加の傾向にあります。韓国の人たちにもっと「木の家」のよさを知ってもらい、住宅購入の選択肢のひとつにしてもらいたいです。
江南(カンナム)のショールーム
江南(カンナム)のショールーム
オンドル必須、華やかな内装、両親優先が韓国スタイル
トイレと浴室
トイレと浴室
日本の家との一番の違いはオンドル(韓国式床暖房)があることですね。またトイレと浴室は分離しない設計を提案します。

アメリカ式で各ベッドルームにトイレとシャワーを設置するので、日本の家よりもトイレと浴室の数が多いこと、ゲストルームとウッドデッキのオーダーが必ずあるのも日本とは違う点です。
オンドル設置の様子
オンドル設置の様子
メインベッドルーム
メインベッドルーム
間取りはリビングを広くとる傾向があります。また、韓国は儒教の国なので、年長者を敬う習慣を重んじます。

ですから、両親が一番広いよい部屋を使われるようです。それが皆さん、当然のようですね。日本だと子ども優先というケースも結構多いんですよ。
第1号モデルハウス
第1号モデルハウス
第1号のモデルハウスをつくったとき、外観のデザインは非常に好評でした。韓国にないスタイルで新鮮だったようです。反対に内装は日本よりも華やかさを好まれるので、日本のデザインはシンプル過ぎると言って、デコレーションのオーダーが結構あります。

現在、建築・販売している住宅は平均して60~65坪、建築費は坪あたり約600万ウォンです。韓国の他の木造住宅に比べると若干高いので、メインユーザーは富裕層と言われる人たちで、日本に知人がいて住友林業を知っている、日本の木造住宅建築技術の高さを知っていると言ってオーダーされる方がほとんどです。
意欲的、でもビジネスライクな韓国の職人さん
建築中の現場
建築中の現場
第1号モデルハウスのときは大変でした。お披露目にふさわしい品質のものをつくらないといけないのに、初めて仕事をする現地の職人さんたちとの呼吸があわない、というジレンマがありました。忘れられないのが、工事の途中で職人さんが帰ってしまったことです。

浴室のタイル貼りが納得いかなかったので、やり直してもらったんですよ。すると職人さんが「お宅とはもう仕事しません」と帰ってしまった。以来、あまり細かい注文をつけると帰られてしまうと思うと言いづらく、言わないと品質に関わる、ということで悩みましたね。
サイトマネージャーのジョンさんと
サイトマネージャーのジョンさんと
日本では大工の棟梁がいて着工から完工まで采配しますが、韓国では段階ごとに違う業者が請け負う完全分業です。韓国式は1度に投入する人員が多くなる分、工期が短縮できるというメリットがある一方、関与者が増える分、品質管理が大変です。

現場の全体管理をするサイトマネージャー、いわゆる現場監督に指示しながら、完成までに工程ごと計14回の品質検査を行い、現場の問題点の改善、是正をするのが私の仕事です。
韓国の職人さんは頑固一徹という感じではなく、好奇心旺盛で柔軟性があり、研究熱心です。しかし、お金よりも職人としての「ものづくり」に対するプライド、という日本の職人さんと違って、コストに見合うだけの作業しかしない、という面も持っています。

ビジネス感覚があるとも言えますが、職人として「ものづくり」に対するプライドはないのかなと思ってしまう時もありますね。
家づくりのためのよりよい方法を探す
初めの頃は日本の基準はこうだと指導していたのですが、職人さんたちには受け入れてもらえませんでした。日本に比べて職人さんが柔軟だと言っても、韓国の人にとってみれば日本流を強調されるのはおもしろくないことですから「韓国流にやらせてもらうよ」と言われたこともあります。

よりよい方法は何かを考えるようにしながら、日本だ、韓国だ、と言わずに「ドンファSFCハウジングの基準としてこのようにしてください」というように言い方を変えていきました。その方法を選んだ理由やメリットを説明すると、すっと受け入れてもらえるようになりました。
先ほど、韓国は完全分業で、ビジネスライクだと言いましたが、そのために弟子を育てるという感覚がありません。修行するという部分や人材育成のシステムが明確でないのです。家づくりのためにはまず専門技術者が必要です。

その育成も私の重要な仕事のひとつです。まずは弊社のサイトマネージャーの教育から行っていますが、協力業者の職人さんの間からも、日本の現場を見たい、日本で勉強したいという前向きな声が上がっているので、実現していきたいです。
現場で学ぶ韓国語、建築現場の日本語
ソウル韓国語アカデミー
ソウル韓国語アカデミー
韓国語は週に3日、江南のソウル韓国語アカデミーに通っています。最低限、仕事で必要な言葉は覚えました。サイトマネージャーに韓国語で指示しなければならないので、現場に行く前に言いたいことをまとめ、翻訳機を使って書いてプリントアウトして、紙を見ながら打ち合わせ。

わからないと紙に書いてもらって、後で調べる。週1回のサイトマネージャーとの会議もすべて韓国語です。コミュニケーションにものすごいエネルギーがいりますね。放棄したくなる時があるのも事実ですが、それではよいものがつくれない。
思っていることを伝える、コミュニケーションの為には韓国語の勉強はなくてはならないと思っています。

驚いたのは建築現場用語に日本語が多いんですよ。例えば「足場、下地、手直し、仕上げ」このまま日本語で通じます。

韓国の建築の教科書にはもちろんこのような言葉はなく韓国語ですが、現場では普通に使われています。

初めは驚いて、日本で働いたことがあるのか職人さんに尋ねたほどです。しかしお陰で随分、助けられています。
事務所のスタッフとも韓国語で話しますが、学校で習う韓国語とみんなが話す韓国語が違うので、聞き取れませんでした。そこで教科書的な表現に言い直してくれるようみんなに頼みました(笑)

私の韓国語のレベルをみんなが知って、私が知ってる単語で話をしてくれるようになってからはコミュニケーションの苦労はずいぶん減りました。
韓国の「木の家」文化の再生を願って
安東(アンドン)河回村(ハフェマウル)に見られるように韓国には伝統木造建築があります。もともと「木の家」の文化だったんですよ。しかし戦争などの事情で住宅用の木材が生産できる状況でなかった等の理由で「木の家」の文化が失われつつあります。

伝統木造建築の技術者も減ってきて探すのも大変だと聞いています。「木の家」のよさを知ってもらって、技術者をたくさん育てて、かつてのように「木の家」がたくさんある国になったらいいなと思っています。
河回村の木造住宅
河回村の木造住宅
★大日向さんおススメのお店★
建築現場のある龍仁市の東白(トンベック)地区でお昼を食べる時によく利用する店だそうです。おススメはカムジャタン(中 24,000ウォン)。ほくほくのじゃがいもとやわらかい豚肉、そして辛いスープをまろやかにしてくれるコンビジ(おから)がポイント。シメはポックンパッ(焼き飯)で。

「蚕室カムジャタン&チュクミサムギョプサル」 
住所:京畿道(キョンギド)龍仁市(ヨンインシ)器興区(キフング)中洞(チュンドン)1042-10
電話番号:031-275-8283
インタビューを終えて・・・
「会社の飲み会はいつも一気飲みで大変なんです」と笑う大日向さんは穏やかな口調で優しい雰囲気。「ひなさん」と周囲から親しまれるのも納得です。しかし、その理由は何よりも意思を伝えるためにコミュニケーションの努力を怠らない真摯な姿勢、「木の家」づくりにかける熱い思いが周囲の人たちに伝わっているからではないでしょうか。韓国で素敵な「木の家」をたくさん見られるのもそう遠くないようです。ますますのご活躍をお祈りしています。
ドンファSFCハウジング株式会社
住友林業株式会社と韓国大手建材メーカーである東和ホールディングスとの共同出資による戸建て注文住宅会社として2006年に設立。高層住宅優位の韓国の住宅業界において、今後、需要が見込まれる戸建て住宅のパイオニアとしての地位を確立すべく事業を展開している。
住所:ソウル市 江南区(カンナムグ) 論峴洞 (ノニョンドン) 192-4 ドンファビルディング
電話番号:02-3218-8999
ホームページ:http://www.dongwha.co.kr/main/main.asp
住友林業株式会社 http://sfc.jp/
  最終更新日:08.09.04
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